奈佐隠岐之助
「奈佐さんはきちょらんかいな?」と余部どん。
「きちょらんね」と船乗り衆のひとりが答えた。
余部どんをハーモ1号に乗せて宮津港に着くと、余部どんは俺たちを船乗り衆に紹介した後に「奈佐さん」とやらを探している。
「奈佐さんと言うのは?」と俺が余部どんにきくと、
「こっから先、門司くらいまでずっと顔の効く海賊の頭領じゃ」と余部どんが言った。
奈佐日本之助と言うらしい。
俺が尼子水軍と認識していた水軍は、丹後若狭まで勢力圏を広げようとしているようだ。
「それは是非ともつないでもらいたいですね」と俺。
「隠岐之助なら居ったよ」と船員B。
日本之助には三人の息子がいて、出雲之助、因幡之助、隠岐之助と言うらしい。
余部どんと俺たちは隠岐之助を探して港の中をうろついていたら、ハーモ1号の周りに人だかりができていたので、またハーモ1号の鑑賞会をはじめた。
ちょうど、その人だかりの中に隠岐之助もいた。
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「佐渡から来ました。俺は河原田藍原蔵人様の家来で菱田翔吾。こちらは羽茂本間家のご嫡男、三河守様と配下の林主計様、それに佐渡松ヶ崎の久万吉殿です。来年の春から、蝦夷から博多まで船で行き来するつもりでして、間の水軍衆に事前にご挨拶でまわっています」(コピペ)
と、俺はこれまた名刺を余部どんが紹介してくれた奈佐隠岐之助(久万吉と同じくらい若い)に渡しながら言った。
「隠岐之助さ、こん人ら奈佐さんのとこまで案内してあげてぇな」と余部どんが言ってくれた。
「そね、親父さ何処おるかわからんけん、明日の朝からあちこちの港周ろうか」と隠岐之助。
翌日から隠岐之助と一緒に日本之助探しに出航る。
まず向かったのは小浜だ。
(ぁ、ぃゃ、余部どんが若狭に戻るので乗せて行った)
そして、舞鶴、伊根から経ヶ岬をまわって松島、立岩、間人を過ぎ、久美浜港(旭港)まで来た。
この日は日本之助は見つからず、翌日は城崎から賀島の先を周ろうとした時に小早と関船の間くらいの大きさの船と他数隻の船が近づいてきた。
柏崎の時よりあまりにも真っ直ぐにこちらに向かってくるので、なんか拿捕されそうに感じて少し距離をとった。
ハーモ1号はスピードも操舵性も高いので、逃げようと思えば逃げられる。
「おーい、オイじゃ、オイじゃ」
と隠岐之助が向かって来た船に手を振る。
「あー、隠岐之助か?」
一番近くの船の船員が隠岐之助の姿を見てとった。
「隠岐之助、何に乗っとるんじゃ? ハハハハハ、賀島に寄れ、寄れ」
と一番大きな船からも声がかかった。
「親父、探しとったがよ」と隠岐之助。
一番大きな船から声を掛けてきたのは日本之助だったようだ。
言われた通り、賀島の港にハーモ1号をつける。
そこで奈佐日本之助との会談だ。
〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜 ※ 〜 〜 〜
「佐渡から来ました。俺は河原田藍原蔵人様の家来で菱田翔吾。こちらは羽茂本間家のご嫡男、三河守様と配下の林主計様、それに佐渡松ヶ崎の久万吉殿です。来年の春から、蝦夷から博多まで船で行き来するつもりでして、間の水軍衆に事前にご挨拶でまわっています」(コピペ2)
と、俺はやれまた名刺を奈佐日本之助に渡しながら言った。
日本之助は俺のパクリ北前船構想をきくと、
「そらええの。ワシらにも儲けさせてくれっとね?」
とのってきた。
「蝦夷から博多の間の港と言う港、全部が潤います」と俺。
「ハッハ〜! その話、いっちょかむぞ。いや、全面的にのるぞ。そうさな、こいつをお前らにあずけるから好きに使こうてくれ」
と、日本之助は隠岐之助を士官させてきた。
奈佐日本之助の家系のことは知らんけど…
ここに出てくる奈佐日本之助は史実の奈佐日本之助の同名のおじいちゃんと言うことで…(;´∀`)
あらためて言っておこう。
登場人物については、パラレルファンタジーフィクションってことで、ツッコミはナシでお願いします、はい(^O^;)




