河原田城へ
昨日、はじめてアクセス解析なるものを見ました。
少ないながらも読んでくれている人がいることを知り恐縮しております。
藍原様のお屋敷では、あの後椎茸探索隊を招集してもらい、やれホダ木だとか、やれ種駒だとか、秋になったらたたけだとか、結構細々と原木椎茸栽培のノウハウをレクチャーした。
鶴子銀山探索隊は今日も探索を継続しており、その後も続々と銀鉱石を持ち帰ってくることだろう。
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さてさて、そんな中での河原田本間氏訪問である。
藍原様が北見様と中村様を従え、先触れから帰ってきた石花様も一緒に行く。
河原田城までは1時間くらい歩いた。
屋敷に着くとゴローザが先にたって入っていき、広い座敷に通された。
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河原田城評定の間
お集まりの面々
上座真ん中:河原田本間佐渡守貞兼(河原田本間家領主)
左並び筆頭:神田照国(河原田本間家家臣)
左並び二番目:磯田徳之進(河原田本間家家臣)
右並び筆頭:藍原蔵人秀貞(河原田本間家家臣)
左並び三番目:石花五郎左(藍原家家臣)
右並び二番目:北見茂三郎(石花本間家家臣)
右並び三番目:中村藤六(石花本間家家臣)
下座真ん中:菱田翔吾(俺)
通された広い畳敷きの部屋。
真ん中に置かれた一山の銀鉱石。
俺は例によって、初顔合わせの御仁に名刺を渡してまわった。
「蔵人、久しいの」
口を開いたのは河原田本間家領主河原田貞兼様だった。
「ハッハ、少々、いや、かなり変わった奴が領内に住みつきましてな。此度は目通りをと思い連れてまいり申した、ハッハ」
親しげな口調でサダカネと話すクロード。
「それより気になって仕方がないのじゃが」
と、銀鉱石に目をやりながら正直な言葉をもらす河原田本間家領主、貞兼様。
「さもありなんだち、早速話を始めましょう」
と、サダカネの左並び筆頭に座っていたクロードの悪代官顔とは対象的な瓜実顔の武将も銀鉱石に手を伸す。
河原田本間家の家臣、神田照国様と言う方らしい。
「五郎三、おぬしが一番最初から見届けておるだろう。おぬしから皆に説明せよ」と、クロード。
そしてゴローザがこれまでの成り行きを語りだす。
「ある日、年貢がわりの毎日の魚介の献上品に干し椎茸が混じっておりまして、これは何事かと・・・
〜 〜 〜 中略 〜 〜 〜
本当にショーゴの言うたとおりに見つかりましたものですから、みんなショーゴのことを本当に未来から神隠しに遭うて来たのじゃと信じて連れてきた次第です」
続けてクロードが、
「小奴は未来の知識を持っておるので、小奴の言う事を聞いてやっていけば、佐渡を何かと豊かにできると申しております。今まで見つかった銀鉱石だけでも、きっとかなりの儲けになる。しかしショーゴは、まだまだ序ノ口だと言いよる」
話を聞いていたサダカネの左並び二番目に座っていた武将(磯田徳之進様と言うらしい)が俺の方を見て
「その方、未来から来たと申すのじゃな?」
と聞いてきた。
「はい、おそらく500年くらい未来から神隠しでここに現れました」
と…答える俺。
「何か、それを証明してみせられるか?」と、磯田様。
俺はちょっと考えて、
「それならこれはどうですか?」
と、スマホを取り出しダウンロードしていた曲の中からウィ・ウィル・ロック・ユーをかけてボリュームを上げた。
♪ ♫ ♬
ウィ♪
ウィル♪
ウィ♪
ウィル♪
ロッキュー ♪ ♫ ♬ ♪ ♫ ♬
「おぉ、何じゃそれは…?!」と、藍原様。
場のみんながざわめきだった。
「未来の機械です」と、俺。
「貸してみよ」と、貞兼様。
「これは未来人の魂、武士の刀のようなものです。大事に扱ってください」
と言って、俺はサッパッっと曲を替えて、
「献上はできかねますのでお許しを」
と言ってスマホを上座真ん中の貞兼様に手渡した。
貞兼様が受け取ったスマホを眺めたり透かしたりして見る。
サッパッと替えた曲は
ザンザ ザンザと 波乗り越えて〜 ♪ ♫ ♬ ♪ ♫ ♬
山本譲二の「男詩」でした。




