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コメディ、その他+α(短編)

全裸?の賢王さま

作者: いのりん

ちょっとダンスィ!要素強めのお話。

女性読者様に自信をもってお勧めはできねぇ!

お気に入りユーザ登録、減りませんせんように......


 プルーフ王国は素敵な国だ。

 平和で豊かで国王も人格者。


 ただ、一つだけ問題があった。

 現在唯一の正当後継者であるフール王子(16)がお馬鹿な問題児なのだ。十年前に王妃が急逝して以降、可哀想がった臣下が甘やかしすぎた結果なのかもしれない。昔はお利口さんだったのだか……


「というわけでお前さんには馬鹿息子の教育を頼みたいんじゃ」

「なるほど、私に、顔立ちの良さしか取り柄のない、馬鹿で愚かでエロくてスケベで困ったちゃんなフール王子の家庭教師をしろと」

「そこまでは言ってないが!?いやまあ、その通りなんじゃけど……」


 そこで国王は、若くして『女賢者』と呼ばれるまでになった国一番の才女、ソー・サレス(21)に家庭教師として白羽の矢をたてた。


「いいですよ。この国には平民出身なのに勉強と出世の機会を与えて頂いた恩がありますし。それに私にもメリットのある話ですからね」

「すまんのう、最悪、鞭とかも使っていいから」

「いやいや、何をおっしゃいますか」


 私は賢者ですよ、もっといい方法を使います。とは彼女の談。





「どうしたのだソー、赴任早々に余をこんな子供広場に連れてきて」

「まず、殿下にやる気を出して頂こうと思いまして」


 ソーは語る。学習効果を上げるうえでモチベーションは一番大切なものだと。そして、世のため人のために頑張れるような聖人はほんの一握りであると。

 真理である。多くの人は、金持ちになりたい、女の子にモテたい、未来の不安を無くしたい、そんなごく私的な理由でしか頑張れないものなのだ。


「フール様って今、後継者教育を頑張る理由がないでしょう?」

「……確かに」


 なにせ彼は王子。もうお金持ちだし、将来の結婚相手にも困らない、未来の国政だって優秀な家臣が沢山いるから心配ない。

 元来お利口さんだった故に、人生の早い段階でそれに気づいたフールは真面目に学ぶことに意義を見出せず、段々と不真面目になっていった。そのことを女賢者は見抜いていたのだ。


「だから、殿下が好きそうなニンジンを用意してあげようと思いまして」

「ほう、面白いではないか!でも正直、余は今欲しいものとかないぞ?」

「ご安心を。顧客の無自覚ニーズだって捉えてこそ、賢者というものです」


 そういうと、ソーは広場で遊んでいる子供を呼ぶと、長手袋をしている右手を差し出して言った。


「君たちは私が長手袋をしているのが見えますか?」

「えー、みえないよ」

「おねえさん、なにもつけてないじゃん」

「なっ?!」


 驚愕するフール、だってどう見ても彼女は長手袋をつけているのだから。子供達にお礼を言い、飴玉を渡して遊びに戻ってもらってから、ソーは言った。


「これは神話に出てくる『馬鹿には見えない服』の仕組みを解明・改良して作った『四則演算が出来ないものには見えない長手袋』です」

「凄いなソーは!……しかし、それが余のモチベーションにどうつながるのだ?」

「殿下は今、私が服を着ているように見えますか?」


 イタズラっぽく笑って言うソーに、何を馬鹿なことをと返そうとしたその時、フールの脳裏に電流走る!




「まさか……」

「そう、今私が着ているのは『()()()()()()()()()()()』です」

「!?」


 驚きながらフールは思う。

 じゃあアレか?

 もし今、自分が賢者だったなら……




 うっふん♡




「王子、王宮内ですれ違う時、よく私のムネやオシリ……見ていましたよね?」


 何故バレたし!

 ちなみ男はチラ見程度のつもりでも、女性にはバレバレらしい。


「と、言うわけで、これが『頑張ったご褒美』です。どうです、勉強、ヤル気出たでしょう?」

「余を愚弄するか!そんなの、そんなの……っ!」


 フールの頭の中に『恥辱』の二文字が浮かんだ。




 ちなみに続けて次に浮かんだ言葉は『上級者向けの認識阻害系エロ小説展開』である。


 なおこの王子、スケベだが女性経験は一切ない。

 王族なのでリアルエロは迂闊にできないのだ。

 しかしそれ故、想像力の翼は大きく育っている。


「う、嘘だろう?流石に……」

「大丈夫大丈夫、賢者、嘘つかない」


 ちなみに人が人を騙す時、同じ言葉を2回繰り返す傾向があると言う。そして、東洋の島国には『ウソも方便』という便利な諺があることを、馬鹿な王子はまだ知らない。



「あとこの服、王子の分もご用意しました。私は賢者で着ているからわかるんですけど、開放感すごいですよ」

「時間が惜しい!早速勉強部屋に行こう!!」



 えっちでノリのいいお姉さんに、ご褒美つきで家庭教師してもらえるなんて最高ですよね。




 それから王子の学習は凄まじい速度で進み、何と一年足らずで国数外理社の主要5科目全てが博士レベルとなった。地頭も教師も良かったのに加えて、寝食を忘れるほどに学びに没頭した結果である。エロのチカラは偉大なのだ。


 動機を知らない臣下達の間で、フール王子の株は急上昇している。



「だと言うのに、ソーの服が全然透けないんですけどぉ!」

「何を言ってるんですか王子」


 あなたが目指しているのは賢者ですよ。

 と、さも当たり前のように言うソー。


「図工や音楽や家庭科や体育も修めないといけないに決まっているじゃないですか。『芸術的知性』とか『肉体的知性』という言葉をご存知ない?」

「畜生!やってやんよ……」



 それからも王子の学習は凄まじい速度で進み、何と一年足らずで料理はプロ並み、楽器も歌も絵も上手く、身体だってアスリートの様になった。地頭も教師も良かったのに加えて、寝食を忘れるほど学びに没頭した結果である。エロのパワーは凄いのだ。


 動機を知らない臣下達の間で、フール株はストップ高である。



「なのに服が全然透けないんだけどぉ!」

「何を言ってるんですか王子」


 あなたが目指しているのは賢者ですよ。

 とさも当たり前のように言うソー。


「ファイナンシャル教育に倫理道徳、政治哲学に帝王学だって修めないといけないに決まっているじゃないですか。『ファイナンシャル・インテリジェンス』とか、その他諸々の言葉をご存知ない?」

「成程!やってやんよ……」



 それからも王子の学習は凄まじい速度で進み、何と一年足らずでその他諸々まで全て修めてしまった。

 エロのエネルギーは凄いのだ。


 この頃にはもう、国民達の間でも王子株はバブル高騰である。




 しかし、



「ふう……」

「どうしたんですか殿下、ため息なんかついて」


 もしかして賢者タイムだろうか。


「いや、学べば学ぶ程に過日の己の愚かさが身に染みてわかってな。すまないが今日は一人にしてくれ、色々と考えたいことができた」

「承知しました。聡明なる殿下の御心のままに」


 違ったわ。真面目な話だった。






 自室で一人、フールは思索に耽りながら、ソーに宛てた手紙を書く。


 それは、反省文であった。

 次の国王としてやるべきことが、実はたくさんあったのにという懺悔だ。


 実は地頭の良いフール、学び始めて割と早い段階で気づいたのだが、この国でも王の威光が届かぬ貧しい人達がまだ沢山いる。医療だって先進国とは言えない。もっと沢山の予算をかけて研究が進めば過日の母上の様な病人が助かる様になるやも知れない。だから自分が王になったら、貿易で平和的に経済を発展させ、その利益で医療福祉をさらに充足させる取り組みをしたいと綴った。その上で実用に耐えうる事業計画書も添付した。





 さらに彼はもう一通、心を込めた文を書く。


 実はフール、多くの時間を一緒に過ごすうちに、美しく聡明なソーに惚れていた。そして彼女は国母となるに相応しい賢者でもある。ならば責任をとる覚悟で紳士的に口説くのが筋と言うものだろう。そう、今彼が書いているのは求婚を申し込む恋文である。


 また、これはつい最近気づいたのだが「家庭教師の裸をアブノーマルな方法で視姦したい」と我欲に走るのは賢者のやることではない!


 どうしても裸を見たい女がいるのなら、妻にしてから抱くのが『漢』というものである。




 そういった訳で、二通の手紙に指輪を添えてソーに渡して丸一日。

 返信にはこう書かれていた。


『私の自室でお待ちしています。本日夕食後、一人でいらして下さい。』







 ソーの自室を訪れたフールは目を見開いた。

 

 何故なら


「ソー?!おまっ、は、裸じゃないか!」


 彼女が一糸纏わぬ姿で出迎えたからである。




「やはり今の殿下には『視えない』のですね」

「ど、どう言うことだ......」

「素敵な事業計画書、そして恋文でした」


 贈った指輪を薬指に嵌めたソーは語る。

 賢者とは、学問と道徳を修めるだけではまだ足りない。

 ()()()()()()までが必要だと。


「つまり......」

「はい、今私は『賢者にだけ見えない服』を着ています。お疑いなら好きなとこを触って確かめて頂いていいですよ。色々と実践して頂いても構いません。脱がしたりとかも......」



 促され、フールは彼女に手を伸ばす。




 ふにょん♡



 柔らかかった。












「ふう......」



 この日彼は『賢者』になった。






 今日はめでたい結婚パレードの日。

 紙吹雪が舞い、国民たちは笑顔で二人の王族を祝福していた。


「賢王様、万歳!」

「賢妃様、万歳!」


 注目を浴びているのはフールとソー。


 王族らしく、二人とも肌の大部分を覆った上品で知性溢れる装いである。

 祝福しながら、彼らのことを心から尊敬するある国民がふと思う。


 凡人には理解できないレベルで賢い二人

 一を聞いて百を知り、さりげない表情や仕草からさえ莫大な情報を察し得る二人の賢者

 二人の目からは、この世界はいったいどう見えているのだろうか


 例えば、さりげない言葉の裏にどれ程の感情や情報が込められえているのか

 

「ソー、とてもきれいだよ」

「フール様こそ、ご立派です」


 新婦を熱っぽく見つめる賢王。

 頬を赤らめ、伏目気味に見つめ返す賢妃。



 


 さて二人は今、脳裏でナニを考えているのか。

 凡人たる国民に、賢者達の叡智を知るすべはない。

このあとめちゃくちゃ賢者タイムになった



仏心で⭐︎5つ入れてくれたら嬉しい(*´ω`*)


あと、続けて下の転移魔法陣(リンク)から

大きな雄っぱいのお話はいかが?↓

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雄っぱいのお話はこちら
コマンドーしたのか、あの祠を
― 新着の感想 ―
> ご立派です」 こんな時間に(未明)鼻水放出するかと思った。 ちくしょう! くれてやらぁ!!つ★5
なんか最後の方読んでる感じだと本当にありそうだなあ、賢者の服w
叡智、とても大切。 まぁ不詳自分もパソコン買って使えるようになったのは人様の二次創作読みたくて仕方なかったからなので、叡智を求める人の心とても大事です。html書いてたのにもう忘れてますね〜〜 若い時…
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