2/2
ペニスの商人
第7章 イチジクの秘蹟
第3節 ペニスの商人
商都ペニスから旅立った一行は、スカトロシリアナ半島に栄える王都シリアナまでの道を急いだ。3ヶ月後の会戦までに、スカトロニアスに約束した物資を届ける為である。荷台にはイチジクが大量に積まれている。
「タンポンの旦那ぁ!本当に夜まで保つんですかい?」
ソフトギャザーの懸念も、いつもの心配のし過ぎとは言えなかった。街からここまでは60メンスほどの距離しかない。そろそろ商人ギルドも気づく頃だ。早馬を飛ばせば追いつけない距離ではなかった。追手が気掛かりだった。
「大丈夫だよ。儂とて生馬の目を抜くペニスで一代で商会を築いた男だ。憲兵には貸しがある。大恩あるスカトロニアス様の為なら、それを使っても惜しくはない。スカトロニアス様は稀代の英雄だ。なあに悪い投資にはならないよ。」
大商人のタンポン
丁稚のソフトギャザー