登場人物紹介
本編は予備知識なしでも小説は読み進められると思います。
ラノベ小説的によくある、前もって登場人物紹介を読みたい人向けの内容になります。
小説を読みたい方は、読み飛ばしてもまったく差し支えありません。
ミリアンルーン殿下
この物語の舞台、グラン・シアトゥル王国の王女殿下で、王位継承順位一位。今年、王国に於いて成人とみなされる年齢に至ったばかりだが、冷血獣の収集家として知られている。愛称ミリン。
アレサンドロ
ミリンとは三歳違いで、腹違いの実兄と知られる。モンスターをも倒す王国有数の剣士として名を馳せているが、体格に恵まれず剣の才もないため、その腕はほとんど努力だけで身につけた。男前ではないが人一倍の愛国心と、それにも勝る妹愛にあふれ、志願して魔王城に乗り込む討伐隊に参加。
マーガレッタ=アンティオーチ
不死身の聖戦士と呼ばれる王国の近衛隊長。長身でナイスボディの美人だが、十年以上前に疲弊した王国を建て直すために、教会組織から送り込まれた秘密兵器。魔王の討伐隊、二強の一人。提げた十字架に魔性の力を秘め、数百年生きていると言われるが、アレサンドロより二、三歳上のみかけ。
ユスカリオ
南国の異邦人であり、王国生まれでないのがひと目でわかる風貌。魔王城攻略時に人間の奴隷とともに助け出され、彼の持っていた食材用の卵から珍獣のトカゲが生まれた。職業は料理人。
珍獣トカゲ(作中でラーゴと命名)
この物語の主人公。魔王城せん滅後、討伐隊の凱旋途上で卵から孵化する。
リムル
口うるさい王城のメイド長。ミリンにもずけずけ文句を言う。
クリム=ハーンナン
王国の公爵、ハーンナン公の八女。早くから王城で姉たちと行儀見習いに務めている。担当はミリン専用飼育小屋の責任者。
ゴードフロイ
魔王討伐のため超能力を持った聖人たちと供に、教会軍を率いて王国に送り込まれた大陸一の腕ともいわれる勇者。勇者とは、生来固有能力とよばれる超能力を持つ人間で、魔族退治の功績を教会に認められた者をいう。魔王軍の大半が王都に出陣すると知って、教会軍主力を王都王城の護りに残し、少数で魔王城に残った魔王を討伐するという賭けに出た。
魔王ガレノス
王国の疲弊した期間、二十数年前に国内の魔脈に復活した魔王。いまだかつてないほど放置されたため力をつけ、さらには世界を支配する二世を産み出す。その供物に、人間国家の生活の根幹であり魔族に対する忌避とされてきた聖脈を奪取せんと王都に魔王軍を差し向けた。
悪魔(?)サタン
魔王ガレノスの用心棒として魔王城にすみついていた。世界最高の魔力の持ち主で、大怪物レヴィアタンに乗り移ったときの攻撃力は最終兵器レベル ─── のはずだったが。