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第一話 これがうちの普通です
僕、実原 麗はいつも通り家に帰ろうとしていた。
だが目のまえに幼馴染の小浦 紗季が立ちふさがった
・・・とあるプレゼントをもって
「キスさせてください」
「いやです」
「なんで」
「パンツ渡されながら言われても」
そう僕に渡されたのはフリルのついたピンク色の布だったのだ
・・・しかもぬぎたてなのかほんのりしめっぽくあたたかい
スカートが大きく動くように紗季がのけぞる
しかもこいつ・・・確信犯だろ。予想どおりだけど
自分のきれいな茶髪の頭おさえながらのけぞるこの姿
・・・これでも学園のアイドルです
「僕のなにがそんなにいいんだよ。ほかの男の子より男らしくないし
かっこよくもない。あと両親の趣味で女子の制服着ているんだよ?」
「むしろそれがいいんじゃない‼」
だめだこいつ、はやくなんとか・・・いや手遅れか