この世界の変貌と現状
とりあえず一章完結します
どうやら、この”お嬢様”の話によると
・曰はく、世界はあの白い光__【閃光の落日】により生まれ変わったらしい。
・曰はく、人類に魔力、魔法、異能そして技能を手にしたらしい。
・曰はく、【閃光の落日】により種族が生まれ、人類は生まれ変わったようだ。
・曰はく、人族はもちろんラノベでおなじみの獣人やエルフのほか、魔族も生まれた。
そしてそれは出身地問わず、【閃光の落日】が起きた時にいた大陸や地域により種族変化は異なっていたらしい。
アジアは大体人族、ロシア・ヨーロッパは魔族、北アメリカ大陸はエルフ、南アメリカ大陸はダークエルフ、アフリカ大陸は獣人で分類されている。
いまだに正確には把握できていないが大まかに分類した。
・基本スペックは他の種族よりも劣るが多種多様の《職業》とオールラウンドな技能を持つ『人族』
・高度な魔法技術と〈精霊魔法〉があり、狩りに必要な〈遠視〉や〈弓術〉にたけた『エルフ』
・エルフと同様の高等魔法技術があり、〈自然回復〉と各〈剣術〉にたけた『ダークエルフ』
・魔力量は少ないものの身体能力は種族間随一の実力を持ち、〈獣化〉により更に強化できる『獣人』
・人口が少ないが圧倒的な戦闘能力と特殊な異能を持ち、容姿が特徴的な『魔族』
その他にも存在するかもしれないが今のところこの五種類で分類されているようだ。
・そして、人類に共通の敵が生まれてしまった。
その敵の総称が『魔物』という。
魔物は弱いのもいれば、凶悪で強大な魔物が存在するようになった。
初めのころは訳も分からず、ただただやられていたらしい。
そのうち、誰かがこの変化に気づき、魔法という存在を認識し始め、ついに魔物と対抗する力を得たらしい。
そこまでにかかった期間はなんと半年だったとか。
それまでは軍や自衛隊が対処していったらしい。
しかし、それにより銃火器の弾丸などが損失。
なら、作ればいいと思うがなんと【閃光の落日】以降だと思われるが、地殻変動が発生したのか火薬類や、石炭、石油がこの地球から消滅したらしく一切発掘されなくなった。
また、核保有国が所有していた核が消失してしまうという摩訶不思議な現象が発生したらしい。
この【閃光の落日】により銃火器の弾薬や車、船の燃料、あとは核などが使えなくなったため更に侵攻が進んだらしい。
結果的に魔法や異能、技能という新しい能力により、対処した。
しかし、魔物の数は全くと言っていいほど減少せず、各国が縮小、併合を余儀なくされた。
・更に森が生い茂って、もともと街だったところが森に侵食されていしまい国が崩壊してしまった。
・そして曰はく、国も生まれ変わったらしい。
120を超えていた国々はかなり減ってしまった。
アジアの人族がまとめる国は
中国やモンゴルなどの東アジアが併合した”東邦連合”
インド・イランなどの中東が併合した”インディア帝国”
そしてアジアの中でほぼ唯一となった日本は”日本国”
エルフが存在する北アメリカ大陸は森が生い茂り、基本的に集落で生活しているが
国として成立しているのはただ一つ
カナダ、バンクーバーを中心として”北米合衆国”
ダークエルフが存在する南アメリカ大陸も同様で
ブラジルのブラジリアが中心として”南米共和国”
獣人が存在するアフリカ大陸は大陸全体が一つの国として機能していて
中央アフリカが中心で”アフリカ獣国”
そして、魔族が存在している国は詳しいことはいまだわかってはいないが
EU_ヨーロッパのほうは”欧州連合”
ロシアは”ロシア連邦”として計八か国として国家が形成された。
それでも、魔物の勢力は衰えず、各国家は対策を考えることになった。
・そして、各国家が対策として土魔法やコンクリートなどの鉄壁を造り、防壁を築いた。
ちなみに日本は元から森林の割合が多いため、更に侵食を受けたためかなり縮小された。
そのため、もはや”県”というには小さすぎるため”領”と呼ぶようになったらしい。
・また三年たった今、日本には航海という手段がなくなってしまったらしい……。
…いや、あるにはあるが木造船でかつ、海の魔物との連戦があるため基本的には”日本国”での自給自足なんだとか。
それが今、世界全体に起きた【閃光の落日】以降で発生した現象の詳細なんだとか。
ちなみに、あの三人組観光客と俺を追い詰めたあの熊はジャイアントベアーといい、そこそこの強さなんだとか。
僕は正直ドッキリだと思いたかった。
だけど、そういう世界になってしまったのは僕が一番実感していると思う。
何せあの地獄のような環境下で、隠れ生き延びていたのだから。
「どう?これが今の世界。で、ここは”愛知領”ってことよ。お分かりかしら?」
「えぇ、とりあえず一言いうなら
なんでこうなったんだ?」
かくして世界は【閃光の落日】により生まれ変わってしまった。
しかし、人類は諦めずに生き続けている。
そして、影浦 紫苑__彼もまた変化した世界で生きていくことになる。
彼の歩む道は蛇の道か茨の道か……。
少なくとも一つ言えることはこの世界において楽な道は何一つないのだ。
はい、ありきたりな説明回です。
個人的には、5話以降からの説明回は初めてなんですよね。
まぁとにかく、次話以降から本格に進めていきます。
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