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無人の屋敷にはご用心を

*この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件とは一切関わりありません。またこの作品は中高生が妄想を書きなぐった程度を出ていないと思われます。

ご注意ください

 

 とある地方都市の公立中学校、空河原中学。この中等学校に新島 水葉は通っていた。

「今日は部活などはないがだからと言って遊んでばかりいないでちゃんと勉強もするように。はい終わり。」

「起立、礼……さようなら。」


 教師の合図による学級委員長の号令でホームルームが終了し放課となった。水葉はこの日他のクラスの友人と遊ぶ約束をしていた。

「ふん、ふん、ふふ〜ん。」


 それによって彼女の現在のテンションはかなり高かった。上手くもない鼻歌を歌うくらいには高かった。

「新島さんちょっとよろしいかしら。」

「あ、八島さん。どうしたの?」


 そんな彼女に話しかけてきたのは八島 美希という名の少女だった。彼女は長い濡羽色の髪が印象的な美少女といえる少女なのだが、独特の近寄りがたい雰囲気があり友人の数は少ない。

 水葉はそんな彼女の数少ない友人であった。


「少し話したいことがあらのだけれど、ここで話すのは少し問題があるの。だから私の家に来て欲しいの。」

「えっと、ごめんね。今日は友達と遊ぶ約束をしていて、ちょと聞いてくるよ。」


 そういって友人に美希の家に向かってもいいか確認しようとする水葉を美希は呼び止めた。

「いえその必要はないわ。今日がダメだったら明日にするつもりだったから。」

「え?いいの?話したいことがあるんじゃないの?」

「問題ないわ。それじゃあまたね新島さん。」

「え、うん、またね八島さん。」


 水葉はどういうわけか微かに嫌な予感がしながらも彼女に別れの挨拶をした。彼女自身もなぜ嫌な予感がするのかは分からなかった。

 そんな彼女にこっそりと忍び寄る影があった。その影は彼女の意識の外にいるよう常に意識しながら彼女に接近し……

「ヤッホーみっちゃん!」

「わっ!もう、驚かさないでよ結衣ちゃん。心臓が止まるかと思ったよ。」

「ごめんごめん。なんか少し暗そうだったから元気付けなきゃと思ってね。」


 そういって水葉に快活な笑顔を見せたのは彼女と遊ぶ約束をしていて隣のクラスの具体的にはc組の伊東結衣だ。

「もう。それで今日はどこへ行くの?カラオケ?それともお洒落なカフェとか?」

「うん、それもいいと思ったんだけどね。今日は河城屋敷に行こうと思うの。」

「ええ!?河城屋敷!」

「うん河城屋敷。」


 河城屋敷。それは彼女たちが住む地方都市である翠山市で有名な幽霊屋敷である。なお、流れている噂はありふれているものである。本来ならそこまで有名にはならないであろう類のものだ。

 実際に行方不明者を出している点を除いて。








 翠山市 某地下通路


 装飾の類は施されていないが様々な種類のセンサーが設置されたセキュリティレベルの高い通路、その無機質な地下通路を1人の女性が歩いていた。

 彼女はそのまま歩いて行き2人の守衛らしき人物に固められた扉に行き当たった。

「天津の第2特務小隊第1分隊分隊長のの三坂 雅だ。」

「IDカードを拝見させていただきます。」


 守衛は三坂から受け取ったIDカードををカードリーダーに通す。その間、もう1人の守衛がいつでも動ける態勢で待機していた。

「失礼しました。お通りください。」

「ご苦労様。」


 三坂は守衛をねぎらい扉をくぐる。そして再び扉に行き当たる。

「おや?ようやく生体認証システムを導入したんだね。つい最近までなかったと考えると怖いね。」


 三坂はそんな独り言を言いながら静脈認証システムに指をかざす。ついでにその時、そのシステムが非常に旧式なことに気づいてしまった。


 その部屋は薄暗い中に様々な機器の光が浮かんでおりどこかの司令室や戦闘艦のCICを思わせるものだった。

「やあ三坂くん、待っていたよ。」


 そういって三坂を迎えたのは1人の天津の制服である青い紋章が施された上質な白いスーツを着た壮年の男だった。

「お久しぶりです平賀さん。本日はどういったお仕事でしょうか?」

「ここでは局長と呼べ。それと」

「了解です局長。」

「よろしい。本日君を呼んだのはだ、しばらく君に新人の教官を務めて欲しいからだ。よろしいかな?」

「ここに呼ばれた時点で拒否権はありませんね。お受けします。」

「よろしい。その答えを待っていた。」


 その答えに満足したのか平賀は上機嫌な声で具体的な仕事内容を伝え始める。それは任された仕事に身構えていた三坂をある程度安心させるものだった。


「霊能力など魔術以外の超常の力の指導に鋼線使いの後輩の指導か、これならなんとかなるかな?(しばらく仕事が忙しくて連絡が取れないと伝えなきゃ。)」



 とある一室で整列した男女の前に立った三坂は天津の黄色い紋章のついた制服を着て訓示を行なっていた。

「とこのような理由で私が君たちの教官を任せられた三坂 雅だ。だが任さられたからには厳しく指導して行くつもりだ。諸君らより年若い……(訓示って難しいな。早いとこ終わらせたい。)」




  翠山市 とある教会


 ビルとビルの間にひっそりと佇むゴシック様式の小さな教会堂。ここに1人の男性が訪れていた。

 出迎えたのは小柄な初老の神父であった。訪問者である正樹は先に挨拶をする。

「ご無沙汰しております鈴木神父。」

「こちらこそ聖川神父。して、少々急ぎの用があると聞いたのですがどういったことですかな?」

「河城屋敷の件です。」

「……その事ですか。実に悩ましい事です。あそこで我々の教会の信徒3人と修道士が1人消息を絶っています。私には彼らに神のご加護があることを祈ることしかできません。」

「その行方不明者のことなんですが、どうやらとある組織に拉致された可能性があるんです。」

「何ですと!それは誠ですか!?」

「はい。その通りです。」

「い、いったいどこの誰が!?」


 正樹はその問いに一度目を閉じ深く呼吸をしてから答える。

「星の智恵派、異端者たちですよ。」


将来のことを考えて防衛線を。

三坂はとある一件であげた功績により組織内の階級が年齢の割には非常に高いです。

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