始まりを呼ぶ魔法少女
みなさん私の作品を見ていただきありがとうございます。
さてこの作品を見るに当たったの注意があります。
*この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件とは一切関わりありません。またこの作品は中高生が妄想を書きなぐった程度を出ていないと思われます。
ご注意ください
「本日はよろしくお願いします。」
地下駐車場のワゴン車の中で、キャソックを着た神父と思われる男性が、助手席の女性に日本人らしい挨拶をする。
「……今更私に挨拶したのは嫌がらせ?」
車内にもかかわらずサングラスをかけ、金色のリボンの中折れ帽を被った女性が挨拶も返さず神父に問う。
「ハハッ。何言っているんですか?そんなわけありませんよ。私は他の総会の方々とは違いますよ、天津の三坂さん。」
「……本当?」
「本当ですよ。それに私は神父ですよ。嘘なんてつくわけないじゃないですか。そんなに怖い顔しないでくださいよ。三坂雅さん。綺麗な顔が台無しですよ。」
「……そうだね。正樹君ならもっと嫌みたらしい嫌がらせをするからね。」
「そんなことした覚えがないですねえ〜。」
「全く。それで気づいている?」
雅は天井を見上げながら突然そう切り出した。それに対して正樹と呼ばれた男は間を挟むこともなく、さも当然と言ったように、
「はい。これでも対化け物機関の一員ですよ気づかないわけないじゃないですか。」
そう言って正樹は顔を出口に向けた。そこからは二人だからこそ感じ取れる何かが近づいて来ていた。
私は新島 水葉。この前までどこにでもいる中学生だったんだけど、今はなんと!女の子なら誰でも一度は憧れたことがあるであろう魔法少女なのだ!
『水葉!気をつけてドゥンケルハイト・ベヴォーナーが近くにいる!』
「う、うん。分かったわ。急がないと!』
今私に話している猫とウサギを組み合わせたような見た目をしている可愛いのは、魔法少女のマスコットのチェバーナック。
私はチェバーダックと契約することで魔法少女になれたんだ。
『あった!ドゥンケルハイト・ベヴォーナーの結界だ!あそこの地下の入り口の近く!』
チェバーナックの言う方を見るとそこにはドゥンケルハイト・ベヴォーナーやドゥンケルハイト・ベヴォーナーリンの結界があることを表す赤い渦巻きが渦巻いていた。
「……すごく大きい。」
『どうやら出来たからもう時間が経っているようだ。これは早く倒さないとまずいな。水葉!変身だ!』
「うん。Wie Magie neu erfunden!」
少女 水葉が女児向け作品に出て来るような見た目をしたステッキを掲げてそう叫ぶと、ステッキから光が溢れる。その光は水葉の身体を包み込んで行き、光が収まると、そこにはファンシーな衣装に身を包んだ彼女が立っていた。白を基調としたフリフリな服で、胸元には宝石のついた赤いリボン。青いミニスカートをはき、手にはステッキが変化した大鎌を持ってた。
「待ってなさいドゥンケルハイト・ベヴォーナー!」
私はそう宣言し赤い渦に飛び込んだ。この結界に入るとまず視界が赤い海の中にいるみたいになる。それにしても……
「うぅ、気持ち悪い。ねえ毎回思うけどこれなんとかならないの?」
『ごめん水葉。僕の力じゃドゥンケルハイトの結界を突破するときの嫌な感覚はどうにも出来ないだ。それに、もう結界の中に入るよ。』
結界を抜けるとそこは暗い森の中の墓場のようなところだった。おまけに薄霧までかかっていて今にも何かて出来そうなところだった。鳥や虫の鳴き声まで何か嫌な物に聞こえてくる。
「シュミ悪!ドゥンケルハイトって何でこんなに趣味が悪いのよ。」
『仕方ないよ水葉。それが彼らだからね。!来るよ!』
チェバーナックの言った言葉を聞いて私は大鎌を構えた。だんだんと嫌な感じが増して来る。ドゥンケルハイトが近づくと一部の人はそんな感じがするらしい。これには中々慣れないな。
そして奴の姿が闇の中から浮かび上がった。相変わらずグロテクスな姿だ。具体的に言うと人と虫と海の生き物を混ぜたような。
「これはこれは、また可愛らしい魔法少女のお出ましだ。私の名前はsgushiyd、以後お見知りおきを。」
「ドゥンケルハイト・ベヴォーナー、この魔法少女ミズハ☆がいる限り悪さはさせないわ!」
「面白い事をいう少女だ。ならこの前の奴らと同じにしてやらないといけませんね。」
「この前の奴ら?もしかしてあんた!」
「そのもしかしてです。先日ここに私が昔私がオモチャにした少女のお友達がやって来ましたね。ヒヒ、その子も仲良くオモチャになっていただきましたよ、ヒヒヒ。」
「その子はどこにいるの?」
「ああ、それならもうノクトモンドへ送りましたよ。」
え?ノクトモンドに送った?あの世界に?……許せない。許せない許せない許せない許せない許せない!
「どうしました?まさか怖気付きましたか?(ふん、所詮人間の少女なぞこんなもの)」
「あんた、覚悟しなさい!ハァ!」
「へっ?」
油断していたsgushiydは飛びかかって来る水葉に対する反応が遅れた。
その結果水葉の持つ大鎌がsgushiydを袈裟斬りにした。傷口から血が噴き出す。水葉はそのまま畳み掛けるように第2撃を繰り出す。その攻撃が届く直前、ギリギリのタイミングで両足と片手の力を使いsgushiydは飛びのいてその攻撃をかわした。
「冗談じゃないぞクソが!(あのジジイども嘘を教えやがったな!何が戦いを知らない臆病なガキだ!動きが素人ではなかったぞ!)」
「さあ、貴方の悪事を懺悔なさい!」
「そうはいくかよ!」
sgushiydが腕を振ると大量のツタが水葉に向かって動き出した。そのツタは水葉を羽交い締めにしようと襲いかかるが、次々と切り裂かれてしまう。しかし数の暴力によって水葉をsgushiydに近づけさせない事には成功していた。
「私はこれでおさらばさせていただきますよ。」
「こら待ちなさい!もう!切っても切ってもキリがないわね。チェバーナックアレを使うわよ!」
『うん。受け取って水葉!』
チェバーナックがどこからともなく紫色透明の石を取り出し水葉に投げ渡す。水葉はその石を手に取ると鎌の葉の部分にできた窪みにその石をはめ込んだ。
「いくよ!フライングアメジストサイス!」
彼女の言葉に答えるようにはめられた石が強い輝きを発する。その光は大鎌全体へと広がっていく。そして、一閃。
大鎌から漫画やゲームにあるような飛ぶ斬撃が繰り出される。その斬撃はツタを次々と切断しながら飛んでいき数十メートル先の大岩に傷跡を残した。
「ふう、何とかなった。はっ!あいつは!?」
『どうやら結界の外に出たようだよ。でも気配を消せてないね。僕が誘導するから早く追いかけよう。』
チェバーナックはそう言って耳をアンテナのように動かして走り出した。……前から思うんだけどチェバーナックの耳ってタコの足みたいに動いたりする事があるからちょっと触り辛いんだよね。
「からり近づいてきましたね。車から降りるか降りないか、どちらにします?」
「降りる方でお願い。」
sgushiydは焦っていた。彼は水葉について嘘の、彼にとって都合のいい情報しか聞かされていなかった。そのため彼は現実に対応できず逃げに入っていた。
「クソッ!ゲートを開く時間もない!ん?しめた!お前ら利用させてもらうぞ。」
sgushiydの目に映っていた2人の人物には困惑の表情が現れていた。sgushiydはそれを好機と捉え2人を人質とすべく飛びかかる。
ワゴン車を降りて、向かって来る何者かの目に、地下駐車場の出口から現れた奇妙な生物が映る。その生物は人と虫と海洋生物を組み合わせたような見た目をしており、お世辞にも見ていて気分が良くなるものではなかった。
「うわっ、神話生物並みの醜悪さをしていますよアレ。しかし初めて見るものですね。」
「そうね。こっちに向かってきているけど、先制攻撃する?」
「しない方向でお願いします。」
そう話している間にも奇妙な生物は2人に接近していく。そしてついに2人に向かって跳躍した!
『お前ら利用させてもらうぞ!』
普通の人間であったならばあまりの突然の事にまともに動くことさえ出来なかっただろう。そう普通であれば。しかし、この2人は普通ではなかった。
2人はまるで日常で無意識な事をやるように、奇妙な生物などもともと存在していなかったかのように流れる様な動作で回避した。その事によって奇妙な生物はそのままの勢いでコンクリート柱に激突した。
「グエッッ!……おのれ、のよくもよけたな!」
「いや、あの場合は回避するのが常識だと思いますが。そうですよね?」
「なぜ私に同意を求めるのかな?まあ、その通りなんだけどさ。」
「くそっ!貴様ら舐めやがガハァ……。」
奇妙な生物は侮辱されたと感じ2人にいいか刺そうとするが、その言葉を発する前に紫光を発する何かに体を斜めに切り裂かれて生き絶えた。
「スイマセーン。大丈夫ですか?」
「…………」
2人が唖然としていると発光体が飛んできた方から幼い少女の声が聞こえて来る。そしてそれは2人に驚きをもたらす事になる。実際には2人は少女の存在を認知していたのだが、彼女の服装までは予測できなかった。いや、それはある意味当然と言えるのだが、どうしてその少女が魔法少女モノに出て来る様なファンシーな服を着ていると推測できるだろうか。




