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最期の悪あがき

作者: ねこまる


どうして裁かれるべき者が生きているこの世に私は生まれてきたのだろうか



どうして人をいたわり優しく接した人が死ぬこの世で私は生きられるのだろうか



どうして私は死ねないのだろうか



どうして死が怖いのだろうか


この世にいる人間が一人いなくなったってこの世は当たり前のように動く


ならば私がいなくなったこの世になんの支障はない



生まれたのは親の意志

決められたこと


生きているのは私の意志

自分で決めたこと


死ぬのも私の意志

自分で決めたこと


ならやめるのも私の意志

自分で決めたこと



死ねないのならやめてしまいましょう

ただの人形になればいい






人形になるというのは思ったよりずっと簡単だった


けれどもどこか辛かった



家族がいるときには仮面をつけて

一人のときははずす


悲しいときには仮面をつけて

嬉しいときにははずす


なんて楽なのだろう



けれども私はわかっていた


ずっと前からわかっていた


人形の人生を歩んだって面白くもなんともないことを


生きていても辛い 死んでも辛い


これは死ぬことができなかった私の最期の悪あがき


悪あがきをやめるのも私の意志

自分で決めたこと


悪あがきを続けるのも私の意志

自分で決めたこと






「きゃぁぁぁ‼︎」

女は悲鳴をあげた悲鳴の先には少女の死体が転がっていた






ワルアガキハオシマイ






本当は生きていたかった


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