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皐月お姉さまの水着を正しく着付け、私も問題なく水着を着た。

うん、胸囲の格差社会悲しい。


わがままボディを惜しげもなく披露した状態で部屋から出ようとする皐月お姉さまを引き止めとりあえず上着を着せることには成功しました。

もちろん自分もUVカット長袖パーカーと帽子をかぶり、しっかり日焼け止めも塗りましたよ。

皐月お姉さまにも日焼け止めを手渡し、お約束というかなんというかピエロのようになっていらしたので鏡を渡して補佐をして……



*****



「疲れました……」

「桃華チャン…すまん、皐月がほんま迷惑かけたみたいやな」

「いえ、皐月お姉さまは悪くないです。はい全然」

私が心配性なだけですよね。

皐月お姉さまお美しいですから、私が護らねば。


弟に促されるまま海岸まで走っていった皐月お姉さまを遠い目になりながら眺める。

夏の空が眩しい。


「桃華?日焼け止め塗った?」

「光、私はしっかり者です」

「……水無月さん…?」


私はしっかり者ですから。

日焼け止めはきちんと塗れてますとも。

皐月お姉さまが背中までしっかり塗ってくれましたし。

すごく触られましたけど。

触り返したのでお相子ですね!!!


「そうだねー桃華はしっかり者だねー」

「…光……もう少し感情」


睦峰様に言われてますよ。


浜辺で奇声を上げる木葉姉弟を止めるべくダッシュでいなくなった黄金先輩をゆっくり三人で追いかけ、私たちも浜辺に向かいます。

やっぱりとてもきれいな海ですね。


「海の家もありますよ!からあげ!かき氷!焼きそば!!」

「しっかり者の桃華さん落ち着いて」

「……うきわ」


海に入るより食事に目が行くあたり色気も何もないけど。

だっていい匂いがするんですもの!!!


海の家は黄金先輩のお家の方が出してくださっているようで、明らかに私達の好みに合わせたラインナップになっていふ。


お金も必要ないとのことで、ありがたく昼食としていただくことにする。



たこ焼きを食べる光と綿菓子を食べる睦峰様とパラソルの下で並んで海を眺める。


「夏だね〜」

「夏ですね」


呑気な会話もいいものです。

私達の視線の先には浅瀬で木葉姉弟に転ばされている黄金先輩がいます。

どこから取り出したのか皐月お姉様はさっきまで持っていなかったはずの大きな水鉄砲で時雨先輩をうっているし三人とも楽しそうだ。


「桃華ちゃ~ん!おいで~!」

「光達もこいよーー!」


木葉姉弟が海から笑顔で手を振ってますね。

軽食も食べ終わったことですし私も海に行きますか!


手を振り替えしつつパラソルから立ち上がれば後の二人も海に向かうべくついてきた。


「桃華その帽子はかぶってくの?」

「そうですね…置いていきます」

「パーカーは?」

「着たままで…行くつもりでしたが皐月お姉さまが脱げとおっしゃっていますから置いていきます」

「…………ジェスチャーが激しい」




帽子が流されては困るからパラソルの下に置いて、そのまま歩き出そうとすれば海から様子を見ていた木葉姉弟がパーカーも脱げとジェスチャーで訴えてきたので置いてくことにしました。

ジェスチャーの大きさに睦峰様がドン引きしてますよ先輩方?



波間までいけば冷たい水が足を冷やします。



「桃華チャンのポニーテール華やかやねぇ」

「水着もかわいいでしょお~?」

「おーかわいいかわいい」


先輩方にちやほやしてもらってます。ありがとうございます。


それから6人で水鉄砲であそんだりビーチバレーをしたり日がくれるまで遊びました。




*************



「バーーーベキューーーーだぞーーー!!!!!」

「時雨先輩……うるさいです」


日も暮れまして夜ご飯はお庭でバーベキューです。

トング片手に走り回る時雨先輩とそれに耳を押さえる光と睦峰様。

この一日で随分と光がなついているみたいでよかったよかった。


皐月お姉さまは浜辺から上がってきた小さなカニを携帯で動画に納めることに夢中になっているし、黄金先輩はそんな周囲の様子に笑いつつバーベキュー奉行をしています。


睦峰様とベンチに並んでそんな皆の様子に私も自然と顔が綻ぶ。

そしてお肉美味しいです。しあわせ。



睦峰様は焼きマシュマロをずっと食べてますね。

偏食してると光オカアサンが野菜をもって追いかけてきますよ?




わいわいガヤガヤと6人で賑やかに夜をすごしました。こんな夏休みははじめてです。ほんとに楽しい1日になりました。
















1年も放置しまして本当に申し訳ありませんっ!!!

これから更新再開とさせていただきます。

よろしくお願いします!!!

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