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英雄人形  作者: @
第一章
4/16

#3

#3

 城下町での4回目の朝です。

 おじさまが言うにはそろそろ引き上げないと危ないそうです。いろんな意味で残党が怖いそうです。


 この国の残った人たちは敵国から見ればきっと残党です。この国に攻めてきた兵隊さんたちの別動隊も、この国の人にしてみれば残党なのです。

 もう数日留まればもっと多くの人が救えます。けれど残党の人たちがきたら危ないです。もしかしたら第二陣が来るかもしれません。もっともっと危ないです。

 ひとりでも多くの人を助けます。できる限り長生きして幸せになります。おとうさまの教えです。


 なので自分が長生きするために、まだ王都にいる人たちは見殺しです。移動しながら声をかけるだけです。残念です。


 戦争が終わってすぐよりずっと人が少ないです。でもまだまだたくさんいます。この人達は助けられません。見捨てた人より多くの人を助けられるようにがんばります。努力です。


 おじさまとその冒険者仲間の人たちとそれぞれの家族と一緒に長旅です。馬車なんてありません。戦争でみんななくなってしまったのです。なので歩いて移動です。旅行です。楽しみです。

 わたしは生まれたばかりなのでなにもかもが新鮮です。新しいです。


 おじさまの仲間の女の人に髪を梳いてもらいます。

 おじさまの仲間のエルフの女の人に薬草と雑草の見分け方を教えてもらいます。

 おじさまの仲間の男の人はロリコンだそうです。近づいたらダメらしいです。気をつけます。意味はわかりません。


 おねえさまのお友達ともなかよしです。もうわたしもお友達です。

 子供はわたしたち2人だけです。 おじさまのお仲間の人たちは独りだったり結婚しているだけだったりです。子供はいないみたいです。


 森の近くでオークというのが出てきました。ぶたさんみたいです。大きいです。

 おじさまたちがあっと言う間にやっつけてしまいます。あっとつぶやいたら首が落ちました。本当です。


 晩ご飯はオークのお肉でした。おじさんと男の人とわたしで食べました。癖が強くて食べられない人が多いそうです。おいしかったです。また食べたいです。

 残った部分は埋めてしまいます。ほかの動物がよってきて危ないです。わたしはちから持ちです。おてつだいです。みんなはびっくりです。


 夜はおじさんたちが順番に見張りです。おかげでぐっすりです。感謝です。

 おじさんの田舎までは1年くらいかかるそうです。

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