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読書/トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
人の精神発達段階の頂点「芸術家」を目指し作家になったトニオだが恋人の画家から「あなたって俗物ね」と言われてしょげてしまう。だが昔の親友・恋人に似た二人が舞踏会の輪に入ろうとあがく姿を見て、俗物な自分だけど芸術家になれるよう頑張ろうと考え直す。……私が生まれる前に没した祖父が、叔父に、「普通の人になりなさい」と言っていたそうだが、普通でいることって、案外と素敵なことなのだと思う。
ノート20201114
トーマス・マン先生『トニオ・クレーゲル』読了。