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もう一度妻をおとすレシピ 第10冊  作者: 奄美剣星(狼皮のスイーツマン)
Ⅳ 読書録
59/100

読書/ロマン・ロラン『ジャン・クリストフ』4・5巻

 ベートー・ベンをモデルとした音楽家の生涯(教養小説)


 第4巻

 南ドイツの田舎町。従来の音楽を否定し周囲の反感をかうジャン。雇い主の大公と対立する左翼系新聞に利用され、退団に追い込まれる。こんなとき善導してくれた伯父ゴットフリートは他界していた。ジャンは、ある村で騒動に巻き込まれ、官憲に追われて、仏・パリへ向かう列車に飛び乗った。


 第5巻

 パリで幼馴染みシルヴァン・コーンに再会。糊口を紹介され、音楽業界に足場を築いていくが、またも芸術家魂から癇癪を起し、関係者から総スカンを食らう。困窮から患い、病床でいかに人を傷つけてきたかを猛省。死にかけたところを隣人に助けられ一命をとりとめる。運が向いてきた。


 ここからは、主要登場人物を紹介するとしよう。


 ――第4巻――


<南ドイツの田舎町の楽団=主人公の職場関係者>

●大公……雇い主 

●ジーグムント・オックス楽団長……上司


<左翼系新聞社>

●記者……主人公を利用し大公の批判記事を書き、主人公を退団に追い込む。トリックスター


<友人>

●フランツ・マンハイム……ユダヤ系の悪友。冷笑家。親族が出版社を経営していることから、主人公に、音楽界の旧弊に対する批判論文を書かせ、退団に追い込むきっかけをつくる。妹ユーディットは才媛で、主人公はピアノ教師をする。

●ラインハルト夫妻……主人公が南ドイツ音楽界を敵に回した後も交友を保つ。だが夫人と主人公が情事に及んでいるという醜聞を立てられたことで、交流をやめる。

●コリーヌ……若いフランスの劇団女優。主人公がフランスへ行くきっかをつくった人。恋愛関係はない。後に渡米し大成。


<協力者>

●モデスタ……主人公がたまたま立ち寄った村にいた盲目の少女。母親が、主人公伯父ゴットフリートの片思いの相手。良縁があったが、木から落ちて視力を失い、顔に傷を負い破談。絶望の淵にあった家族をゴットフリートによって癒されたことから、彼の死を看取った。


 ――第5巻――


<友人>

●シルヴァン・コーン……パリで再会した主人公の幼馴染。互いに好意を抱かないが、なんだかんだと雑誌出版社、批評家を主人公に紹介。また上流階級層子女の音楽教師の口も紹介した。

●オリヴィエ……没落した元上流階級令息。父親が投棄に失敗し拳銃自殺。母親が生活苦で死亡。以降、姉に養育され、師範学校に進学させてもらう。詩人。主人公の親友となる。第5巻の終盤でチラッと出てくる。なお、姉のアントアネットは、第4巻で、主人公が劇場チケットが余ったので、たまたま、劇場近くを通りかかった彼女を半ば強引に誘う。そのために町の住民に醜聞を立てられ、家庭教師就職先をクビになった。以降、主人公は罪悪感をもつようになる。アントワネットは、主人公にほのかな恋心を抱いていたようだ。


<音楽業界関係者>

●ダニエル・ヘヒト……雑誌出版社経営者。ユダヤ人。ツンデレ男で、主人公の才能をいち早く見抜いたが、横柄な態度をとったため、主人公を怒らせ、当初、主人公は怒ってドアを蹴るように出ていく。終盤で主人公は仕事をもらうようになる。

●テオフィル・グージャール……批評家。たまらま主人公のピアノ演奏を聴き、利用した。第4巻におけるドイツの左翼系新聞記者


<教え子>

●コレット・ストゥヴァン……富豪の娘。従姉が主人公のレッスンを受けていたことから、彼に師事し恋するもピアノの上達が遅い。ために癇癪を起した主人公は辞職した。性格がいいのに気の毒な少女。


<協力者>

●シドニー……困窮から主人公が患ったとき、面倒をみてくれた隣人。田舎出のメイドながら淑女の風格がある。

●アシル・ルーサン……議員。一家と主人公は交流するようになる。


ノート20210812

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