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もう一度妻をおとすレシピ 第10冊  作者: 奄美剣星(狼皮のスイーツマン)
Ⅳ 読書録
56/100

読書/トルストイ『戦争と平和』

 ヘタレな、貴族の妾の子・ピエールが、実父の爵位と財産を相続したことで運命が一変、素敵な人たちに出会い、紳士になるべく努力するようになる。物語の見せ場は仏軍率いるナポレオンによる露・モスクワ遠征場面だ。主人公は露・義勇軍に従軍。モスクワを占領したナポレオン暗殺を目論むも、途中、目前の市街地火災で家屋から逃げ遅れた幼女を見捨てられず救った。そこへ仏軍憲兵が駆けつけ、放火犯として逮捕・捕虜となり、暗殺に失敗。やがて冬となり、補給が滞った仏軍は撤退。彼は仏軍に連行されていたが、追撃中の友軍により開放される。ピエールにとっての捕虜期間は、修道士の苦行に相当するもので、より紳士として成長した。戦後は、荒らされた領地を再建し、貴族としては質素な家を建てて、愛される領主・家庭人になる。


          *


 学生時代の必須英語教科書の1つがサマセット・モームの『女ごころ』。残念ながらちっとも英語が上達しなかったので、社会人になってから同作家の作品を、英文ではなく、和訳版作品をほぼ読破。彼のエッセイに、後述する『世界十大小説』というものがある。どれも大作だが、一生かけて読もうと考えている。現在、『赤と黒』『白鯨』『カラマゾフの兄弟』そして今回の『戦争と平和』を読了した。

 十大小説の大半は教養小説だ。教養小説というのは、ぼんやりした子が、道標となる人物と出会い、過酷な試練を経て、素敵な紳士・淑女に成長するという19世紀ごろに流行った形態の小説だ。



《モームが掲げる「世界十大小説」》

1 ヘンリー・フィールディング『トム・ジョーンズ』英1749年

2 ジェイン・オースティン『高慢と偏見』英1813年

3 スタンダール『赤と黒』フランス1830年

4 オノレ・ド・バルザック『ゴリオ爺さん』仏1834年〜1835年

5 チャールズ・ディッケンズ『デイヴィッド・コパフィールド』英1849年〜1850年

6 ギュスターヴ・フロベール『ボヴァリー夫人』仏1856年

7 ハーマン・メルヴィル『白鯨』米1851年

8 エミリー・ブロンテ『嵐が丘』英1847年

9 フョードル・ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』露1879年

10 レフ・トルストイ『戦争と平和』露1865年〜1869年


ノート20210707

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