読書/聖いつき『僕が恋した図書館の幽霊』
遅読につき今頃になりましたが、『僕が恋した図書館の幽霊』を拝読させて戴きました。『尾道三部作』や『with love』を彷彿とさせるムード。主人公が図書館の幽霊と思っていた可憐な少女の正体。さりげなく全体がミステリ構造にもなっていて素晴らしかったです。
(ツイッターで交流のある、聖いつき先生宛のメッセージ)
物語の概要
九州の大学に在籍する学生が、昔そこで勤務していたのだけれども交通事故で亡くなったという、やさしい女性司書の幽霊が現れるという図書室で、可憐な美少女と出会う。図書室は私語禁止なため筆談をするのだが、交流を深めても、彼女とは図書室以外では会わないため、直接会話できない。主人公の学生は、好意を持ち始めた彼女に、噂の幽霊では? と考え聞いてみると、少女もそうだと答える。しかしその正体は……という物語。
ミステリー技法を用いた恋愛小説で、ラノベ(青少年向け)出版社の賞でデビユーした新人作家さん作品です。ご本人様とツイッターで交流があり、メッセージをやり取りしましたところ、次のようなお話がありました。
聖先生は福岡在住で、学生の時に、尾道三部作映画が好きで、ご友人と二人、車中泊をしながら下道の3・4号国道をつかい自家用車で赴いたことがあるそうです。
ノート20210414




