読書/小野雅裕『宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八』
宇宙探査はヴェルヌのSF小説が発端となり方向づけられ、20世紀に入り宇宙船を飛ばす。21世紀、天文学者は多数の系外惑星数を発見。銀河系には1千億個もの惑星があると試算。だが人類の宇宙船は僅かに8つの惑星しか巡っていない。
ノート2020年0821
備考
著書が発表された時点では、トラピスト1は発見されていないようだ。
一九七二年と三年の続けざまに、アメリカ航空宇宙局・NASAは、宇宙探査機パイオニア10号および11号を打ち上げ、さらに一九七七年には宇宙探査機ボインジャーを打ち上げた。これら宇宙探査機には、能動的地球外知的生命体にむけて人類のメッセージを発信した銅製レコード版が収めてあり、地球の位置データや人間の形状を示した絵がデータ入力されていた〝ボトルメール〟だ。
二〇一七年二月二十二日深夜、米国航空宇宙局NASAが天文学史に残る、太陽系外惑星を発見したことをマスコミが大きく報じた。
――地球から三十七光年先にあるトラピスト1――
恒星は、最初が青で、少し古くなると黄、もっと古くなると赤、そして最後に爆発して白くなる。爆発寸前の赤が最も大きい。このトラピスト1は赤なのだが質量は太陽の八パーセントしかない。ゆえに赤色矮性という。
惑星には、水素やメタンガスで覆われた木星タイプと、地殻のある地球タイプとがあり、これまで発見されてきた太陽系外惑星の大半は木星タイプだった。
残る地球型惑星にはこれまたタイプⅠとタイプⅡの二つがある。タイプⅠは地球のように恒星から遠かったため、溶融した表面〝マグマ・オーシャン〟が数百万年以内に固化して、初期海洋を形成できたもの。タイプⅡは金星のように恒星から近過ぎため、固化までに一億年もかかった結果、水の大半を惑星外に放出してしまい、初期海洋の形成できなかったものだ。
これまでにも太陽系外惑星は見つかっていたのだが、一つの恒星から複数の地球型惑星が見つかった事例はない。赤色矮性トラピストⅠには、七惑星b~hがあり、このうち海を持った地球タイプⅠが三惑星d~fであると判った。




