2話 被災二日目
被災してから一夜がたった。母親や祖母、弟は家の中や外の瓦礫などを掃除していた。一方、俺は車の中で携帯のテレビを起動させ被害状況を見ていた。そうしている内に朝の11時となっていた。さすがに手伝わなければならないので携帯のテレビを消した。
そして俺は制服からジャージに着替えた後、周りを見てみると屋根の瓦はほとんどが剥がれ落ちていた。家の中を見ると柱や壁には亀裂がはいっている状態であった。
とりあえず俺は玄関にある靴箱が傾いていたので弟と元の位置に戻した。次に自分の部屋へと行ってみると机の上に置いていた物がほとんど下へと落ちていた。片付けようとしたが余震や家の周りの後片付けなどをしなければならなかったので後回しにすることにした。
昼食後、俺と母親は居間の掃除や整理をした。そして終わった頃にはすでに夕方となっていた。当然電気が点かないので蝋燭に明かりを点した。一体何時代の光景だと思ったが、今は緊急時でありあることだけでも有り難いので言うことをやめた。
そして千葉に単身赴任している父親が飲食物を買って帰宅してきた。相当な量を買ってきたので家族の誰もが驚きの顔や唖然した。
話しによると水はちょうど安売りしていたらしいのでたくさん買ったらしい。他の物も念のためで買ってきたため一週間分くらいの量であった。
夕食後、ラジオを聞いていると東北の太平洋側と北関東地域では水道・電気・ガスがストップしているのと道路や橋が断層や陥没などになっていて復旧・復興のメドがたっていないと放送された。
こんな大規模な災害が起こったから仕方ないことだろう。誰も予測することが出来なかったんだから。俺はそう思いつつ聞いていた。
その後、就寝となったが昨日と同様寝ることができなかった。
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