真琴の告白
レイルズの力強い抱擁の中で、真琴は泣きながらも、心の底から求めていた信頼と愛を受け取ったことに、深い安堵を感じました。彼女は、レイルズのシャツを強く握りしめ、顔を上げて涙に濡れた瞳で彼を見つめました。
「レイさん…ありがとうございます。私の、この重い秘密を…受け入れてくれて…」
真琴は、今こそ、自分の正直な気持ちを伝えるべきだと決意しました。
「私は、レイさんの隣で生きていきたい。レイさんが、私を『心臓』として認めてくれた時、私はこの世界で生きる意味を見つけました。レイさんが、私を守ってくれたから、私は過去の恐怖を忘れられたんです」
真琴は、頬を伝う涙を拭うこともせず、震える声で告白しました。
「私は、レイさんの強さと優しさに、何度も救われました。あなたが、誰よりも正直で、誰よりも私を大切にしてくれることを知っています。レイさん…私も、あなたを愛しています。誰よりも、あなたの傍にいたい。セイブライフの心臓としてだけじゃなく、一人の女性として、あなたを愛しています」
レイルズは、真琴の切実で真摯な愛の告白に、深く感動しました。彼の表情は、一瞬の迷いもなく、真剣な愛に満ちていました。
「真琴…俺もだ。お前が俺の傍にいてくれるだけで、俺はどんな困難にも立ち向かえる。お前こそが、俺の生きる理由だ」
レイルズは、真琴の額に優しくキスを落とし、その愛を受け入れました。二人の間には、もはや秘密や疑念の壁はなく、ただ純粋な愛と信頼だけが存在していました。
ユーリとダリーは、この感動的な告白を静かに見守り、心の中で二人の愛を祝福していました。
ダンジョンから宿に戻ったセイブライフのメンバーは、改めて酒場で祝杯を上げることになりました。もちろん、討伐の成功と、リーダーと心臓の「正式な」両思いの成立を祝うために。
「やったー!レイさん、真琴!ついにやったわね!」
ユーリは満面の笑みで叫び、真琴に抱きつきました。
「まったく、あんたらがいつまでもギクシャクしてるから、私が付け入る隙があったのに!まあ、心臓ちゃんがレイさんの隣にいるなら、私も諦めるわ!」
ユーリは、ライバルとしてきっぱりと引き際を見せ、二人の愛を心から祝福しました。
ダリーは涙ぐみながら、
「よかったな、真琴!これでレイも、変な男に真琴を取られる心配がなくなるな!」
と、二人を祝福しました。
ミリヤムは優しく真琴の手を握り、
「真琴さん、おめでとう。レイさんは口下手だけど、本当に真琴さんのこと、大切に思ってたから」
と、祝福の言葉を贈りました。
セイブライフのメンバーは、真琴の秘密を知らされて、以前よりもさらに強固な絆で結ばれたのです。
翌日。真琴は、柊平にレッスンを終了すること、そしてレイルズと正式に付き合うことになったことを伝えるために、薬草市場で短く会うことにしました。
「…金井さん。今まで本当にありがとうございました。あなたの指導のおかげで、私は自分の力を信じられるようになりました。でも、もうレッスンは終わりにします。私、レイさんと…正式に、恋人になりました」
真琴は、真っ直ぐに柊平の目を見て伝えました。
柊平は、真琴の言葉を聞くと、少し目を細めましたが、すぐにいつもの底抜けに明るい笑顔に戻りました。
「なるほどね!完敗だ!やあ、真琴さん。俺は負けましたよ」
柊平は、肩をすくめ、潔く宣言しました。
「俺はね、引き際は心得ているタイプなんですよ。あなたが、心からレイさんを選んだというなら、俺の出る幕はない。俺が求めていたのは、『孤独を抱える同胞の、真の幸福』だからね」
彼は、真琴の手を軽く握り、言いました。
「あなたは、レイさんの傍で、最高の笑顔でいてくれれば、それでいい。あなたが幸せなら、俺の指導も、意味があったということだ」
柊平は、「面白おかしく言っているうちは軽い気持ち」であり、真琴が本気で別の男を選んだなら、きっぱりと諦めるという、彼なりの「潔さ」と「男としての魅力」を示しました。
「レッスンは終わりますが、同胞としての友情は続く。困ったことがあれば、いつでも頼ってください。そして、いつかまた、故郷の料理、ご馳走させてくださいね!」
柊平は、ウィンクを残して、颯爽と人混みに消えていきました。真琴は、彼の実力と、潔い引き際に感謝しつつも、心からレイルズを選んだことに、確かな幸福を感じるのでした。




