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「、ゲームへ」  作者: ヒト
第ニ章 骨の髄まで
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「絶対に

どうも!ヒトです。2ヶ月ぶりの投稿になります。少し不安な部分があるので間違い等あればご指摘してくださると助かります!今後ともよろしくお願いします!

「なにやって·····相手は凶器持っててんぞ?アホか!?」

助けてもらったことには感謝している。だけど、今は怒りのほうが強かった。

「アホはどっちや!!!もうちょっとで死ぬとこやったんやで?」

俺を抑え込むような強い声で真弓は言った。


「説明してくれへん?お姉ちゃんも協力したいの。翔を助けさせて?」

二人の手は震えていた。そりゃそうだ。自分の瓜二つの化け物がいて、家族を殺そうとしていたんだから。

でもそれ以上に意志は強かった。芯があった。


助けようとしてくれることはありがたい。だが、危険な目に合わせたくない、傷ついてほしくない。

その一心で俺はここにいる。

「ごめん、それはできひん。痛いのも怖いのもいややろ?もうこのことは忘れてくれ」


巻き込みたくない。今、戦って分かったが、こいつらは化け物だ。力は元の倍で声も顔も完全に同じだった。

「いやや。これ以上、翔に傷ついてほしくない。やから協力させて?」

「お姉ちゃんも協力する。絶対、翔を守るから」

二人は引き下がらなかった。揺るぎない視線は真っすぐ俺を見つめる。何を言っても引き下がらなそうだ。それでも俺はゲームの話をしなかった。

「無理や。でもほんまにピンチになったときは協力してくれ」

自己を保ち、守るために。


「·····わかった」

しばらく間はあったが、二人は了承してくれた。

「ありがとう」

綺麗な夜空を後に、俺たちは家に入った。

真弓、咲ねえ。ごめんな、心配かけて。


朝になった。結局、あの後は一睡もできなかった。真弓も咲ねえもそんな様子だった。

「兄ちゃんおはよう〜」

裕太が眠そうなぼーっとした声で言った。


「おはよう、よく寝れたか?」

「うん、でも夜なんか外うるさくなかった?ドンって聞こえた気がする?」

「気のせいやろ」

もう誰かにも気づかれてはいけない。平穏無事の日々を演じないと。


「朝ご飯できたよ〜」

母さんの声がキッチンから聞こえた。

「朝ご飯食うか」

「うん!」


「いや〜翔と朝ご飯食べるの久しぶりやなぁ。なんか新鮮やわ」

父さんが嬉しそうに言った。

「俺もなんか新鮮やわ。朝、皆の顔見るの」

頭がぼーっとする。気持ち悪い。体調は最悪だ。多分ずっと気を張っているからだろう。


「·····翔ちゃんと寝れたか?目の下にクマできてるで」

「あっ、あぁ〜皆に久しぶりに会ったから嬉しいくてあんま寝れんかってんよ〜。皆いい顔して寝てたわ〜」

できるだけの笑顔で誤魔化すように言った。

「そうか·····」


父さんは何か考えるような顔してそうかと言った。

「なんか辛いことでもあったら言えよ?父さんはいつでも翔の味方やから」

真剣な顔で言ってくれた。

「大丈夫やって!ほんまに元気ないときはご飯も食ってないやろ〜」


そう言って誤魔化した。本当は食事が喉を通るたびに吐きそうになる。不安になる。この幸せな空間を崩したくない。この不変の世界が続くと信じていたかった。しかし現実は厳しく、立ち止まる時間などなく時は過ぎる。


ご飯を食べ終わると、父さんと母さんが話があると呼んできた。

「俺と母さん、今日から出張で家開けるねん。ごめんなぁ。帰ってきたのに、ずっと一緒におれんくて」


どうやら前から決まっていたようだが中々言い出せなかったらしい。

「そっか、めっちゃ寂しいけど頑張ってきて」

今はそれしか言えない。


「おう!頑張ってくるわ。あとな·····しんどかったらなんでも相談してくれよ。家族なんやから」

「お母さんにも何でも相談していいからね」

「·····うん」


何かあるのはバレてるな。皆んなは俺が思っていた以上に家族だったようだ。

「うん、またしんどくなったら頼るわ。お母さん、お父さん」


2人とも驚いた顔をしていた。そうか、そういえば初めて言ったことになるのか。少し寂しい思いと嬉しい思いがある。でも言えてよかった。

本当に·····


身支度をすませた2人は車に乗り込んだ。

「それじゃあ行ってきます!」

「いってらっしゃい」

皆んなで父さんと母さんを送り出した。

そうして今日が始まった。


今日は二日目だ。セーブポイントを変えたいが、向こうがそれを許さないだろう。絶対に何かを仕掛けてくるはずだ。だから、全力で逃げきって、今日を乗り切る。


そのためには、全員で行動し、雪を外に連れ出して逃げなければならない。だが問題点がある。それは、雪を連れ出すにはかなり時間がかかるということだ。


その間に襲撃に遭うかもしれない。俺だけでどうにかなればいいが······

とりあえず、早めの行動が肝心だ。


「俺、昨日雪に会ってないから早めに行きたいけどいい?」

多分、出発は30分後くらいになるか。

「わかった。ちょっと待ってな。皆んなもうちょっとで行けるからから」


真弓が言った。もうすでに皆、準備しているみたいだ。

「準備早いな」

まるで、分かっていたみたいだ。

「まあね」

まあいい。とにかく早く雪に会いに行こう。


「裕太〜いくよぉ〜!」

咲ねえが裕太を呼んだ。

「ほんまや、姉ちゃんたちの言う通りや!準備しといてよかった〜」

全員が揃った。

「それじゃあ行くか」


部屋の電気を消し、玄関に向かっているとリビングから着信音が聞こえた。

「私がでてくるわ」

咲ねえがリビングに戻り電話にでた。

その間に俺たちは外に出て咲ねえを待っていた。


1分ほど待っていると咲ねえが勢い良く外に出てきた。

「雪ちゃんが·····雪ちゃんがおらんって」

どうも、ヒトです。この作品を読んでいただきありがとうございます。良ければ感想やブックマークをしてくれると嬉しいです。誤字脱字もあったら報告していただけると助かります。

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