「絶対に·····」
どうも!ヒトです。2ヶ月ぶりの投稿になります。少し不安な部分があるので間違い等あればご指摘してくださると助かります!今後ともよろしくお願いします!
「なにやって·····相手は凶器持っててんぞ?アホか!?」
助けてもらったことには感謝しているが、流石に危険だ。
「アホはどっちや!!!もうちょっとで死ぬとこやったんやで?」
·····何も言い返せない。ごもっともだ。
「説明してくれへん?お姉ちゃんも協力したいの。翔を助けさせて?」
2人は震えていた。そりゃそうだ。自分の瓜二つの化け物がいて、家族を殺そうとしていたんだから。
それでも助けようとしてくれることはありがたい····
でも、危険な目に合わせたくない、傷ついてほしくない。だから、
「ごめん、それはできひん。痛いのも怖いのもいややろ?もうこのことは忘れてくれ」
巻き込みたくない。今戦って分かった。こいつらは化け物だ。力は元の倍で声も顔も完全に同じだった。
「いやや。これ以上、翔に傷ついてほしくない。やから協力させて?」
「お姉ちゃんも協力する。絶対、翔を守るから」
それでも2人は引き下がらなかった。
「でも·····」
「お願い」
2人が真っすぐ俺をみた。何を言っても引き下がらなそうだ。でも、俺はゲームの話をしなかった。
「それでも·····無理や。でもほんまにピンチになったときは協力してくれ」
巻き込みたくない。傷ついてほしくない。
ただその一心で。
「·····わかった」
しばらく間はあったが、2人は渋々了承してくれた。
「ありがとう」
綺麗な夜空を後に、俺たちは家に入った。
真弓、咲ねえ。ごめんな、心配かけて。
朝になった。結局、あの後は一睡もできなかった。真弓も咲ねえもそんな様子だった。
「兄ちゃんおはよう〜」
裕太が眠そうなぼーっとした声で言った。
「おはよう、よく寝れたか?」
「うん、でも夜なんか外うるさくなかった?ドンって聞こえた気がする?」
「·····気のせいやろ」
もう誰かにも気づかれてはいけない。何が何でも隠し通す。
「朝ご飯できたよ〜」
母さんの声がキッチンから聞こえた。
「朝ご飯食うか」
「うん!」
「いや〜翔と朝ご飯食べるの久しぶりやなぁ。なんか新鮮やわ」
父さんが嬉しそうに言った。
「俺もなんか新鮮やわ。朝、皆の顔見るの」
頭がぼーっとする。気持ち悪い。体調は最悪だ。多分ずっと気を張っているからだろう。
「·····翔ちゃんと寝れたか?目の下にクマできてるで」
「あっ、あぁ〜皆に久しぶりに会ったから嬉しいくてあんま寝れんかってんよ〜。皆いい顔して寝てたわ〜」
できるだけの笑顔で誤魔化すように言った。
「そうか·····」
父さんは何か考えるような顔してそうかと言った。
「なんか辛いことでもあったら言えよ?父さんはいつでも翔の味方やから」
父さんは真剣な顔で言ってくれた。
「大丈夫やって!ほんまに元気ないときはご飯も食ってないやろ〜」
そう言って誤魔化した。本当は食事が喉を通るたびに吐きそうになる。不安になる。この幸せな空間を崩したくない。一生このままが良い。ずっと、ずっと·····
そうして皆ご飯を食べ終わった。
父さんと母さんが話があると呼んできた。
「俺と母さん、今日から出張で家開けるねん。ごめんなぁ。帰ってきたのに、ずっと一緒におれんくて」
急で驚いた。どうやら前から決まっていたようだが中々言い出せなかったらしい。
「そっか、めっちゃ寂しいけど頑張ってきて」
今はそれしか言えない。
「おう!頑張ってくるわ。あとな·····しんどかったらなんでも相談してくれよ。家族なんやから」
「お母さんにも何でも相談していいからね」
「·····うん」
何かあるのはバレてるな。やっぱり流石は家族だ。
「うん、またしんどくなったら頼るわ。お母さん、お父さん」
2人とも驚いた顔をしていた。そうか、そういえば初めて言ったことになるのか。少し寂しい思いと嬉しい思いがある。でも言えてよかった。
本当に·····
身支度をすませた2人は車に乗り込んだ。
「それじゃあ行ってきます!」
「いってらっしゃい」
皆で父さんと母さんを送り出した。
そうして今日が始まった。
今日は2日目だ。セーブポイントを変えたいが、向こうがそれを許さないだろう。絶対に何かを仕掛けてくるはずだ。だから、全力で逃げきって、今日を乗り切る。
そのためには、全員で行動し、雪を外に連れ出して逃げなければならない。だが問題点がある。それは、雪を連れ出すにはかなり時間がかかるということだ。
その間に襲撃に遭うかもしれない。俺だけでどうにかなればいいが······
とりあえず、早めの行動が肝心だ。
「俺、昨日雪に会ってないから早めに行きたいけどいい?」
多分、出発は30分後くらいになるか。
「わかった。ちょっと待ってな皆もうちょっとで行けるからから」
真弓が言った。もうすでに皆、準備しているみたいだ。
「·····準備早いな」
まるで、分かっていたみたいだ。
「まあね」
まあいい。とにかく早く雪に会いに行こう。
「裕太〜いくよぉ〜!」
咲ねえが裕太を呼んだ。
「ほんまや、姉ちゃんたちの言う通りや!準備しといてよかった〜」
全員が揃った。
「それじゃあ行くか」
部屋の電気を消し、玄関に向かっているとリビングから着信音が聞こえた。
「私がでてくるわ」
咲ねえがリビングに戻り電話にでた。
その間に俺たちは外に出て咲ねえを待っていた。
1分ほど待っていると咲ねえが勢い良く外に出てきた。
「雪ちゃんが·····雪ちゃんがおらんって」
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