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、ゲームへ  作者: ヒト
第ニ章 骨の髄まで
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「ヒント」

展望台に着くと景色を見る人達がいた。

ただ運動するために来た人かもしれない·····といつもは疑うが今回は確実にコピーだ。


あれだけ銃声を響かせたのに平然としているなんて怪しすぎる。

ハルと目を合わせて、一応どちらか確認してもらう。


返事は想定通り。

「あいつら全員コピーだ」

俺はピストルを構えて照準を合わせる。

「バンッ!」

俺の銃声と共に大量の弾丸がコピーに向かって飛ぶ。


コピーは無様に灰となった。でも、1体生き残ったやつがいた。

脇腹あたりに弾が貫通してドクドクと血が流れていた。


「ハァ·····ハァ、いったいなぁ」

そいつはまだ喋れる程度には生きながらえていた。そこで俺は疑問をぶつける。

「お前はなんで俺たちを殺そうとする?お前らはどうやって生まれたんや?」


ずっと疑問に思っていた。どうして俺たち限定で狙ってくるのか。そしてどうやってコピーを作っているのか。それが分かれば対処ができるかもしれない。


でも、こいつは答えようとしない。そして嘲笑い、唾まで吐いた。

「ペッ、誰が教えるか!」

·····こいつからは何か余裕を感じられる。自分は死なないと、まだ逆転できると·····


俺がそう感じた矢先。左右からコピーとさっきの巨人が出てきた。コピーがトリガーを引くよりも速く、ハルがトリガーを引く。


そして、巨人には咲ねえと如月さんが行く。

殴りかかってきたのに合わせて、顔面カウンターを食らわせる。


そこに間髪入れず、防御体勢に入った巨人の腕を如月さんが刀を振り下ろす。

ガラ空きになった心臓に刀を刺し、さっきの苦戦は何だったのかと思うほど速く決着がついた。


「は?」

この光景を見たコピーは大いに困惑していた。

目を見開いて、思考が停止しているようだった。そして、俺たちを見て血の気が引いていくのが分かった。


体は震えだし、口をパクパクとしだした。

そこに俺は脇腹を思いっきり蹴り、痛がって下を向く顔を無理矢理髪の毛を引っ張り上げさせる。


「答えろや」

咲ねえが俺を止めに入ろうとしたが、それを如月さんが止めてくれた。

コピーは目に涙を浮かべ、話すと言ってくれた。


痛みに耐えながら、震える声で答える。

「お、俺たちはユルハの命令で動いてる·····」

それは知ってる。

「どんな命令だ?」


「それは·····翔は生きたままユルハに捧げる。それ以外の仲間は·····殺せって命令や」

俺以外は殺せか·····。確かにユルハは真弓たちのことを酷く嫌ってた。


それで俺のことを何故かダーリンと呼んでいた。かなり好いているように見えた。

でも、あいつのことを俺は知らない。会ったこともないはずだ。


思い出を漁ってもいない。あいつに似たやつもいた気がするが、ひと言話したくらい。全く持って接点とは言えない。考えても埒が明かない。ただ事実だけを見よう。


「それでお前たちはどうやって生まれた?」

こいつは、それはハッキリとは分からないと答えた。だがクロになにか液体を飲み込ませていた。


すると、コピー人間が誕生していた、と言った。

憶測だが、その液体は人の体液だと思う。それを取り込むことでその人のなりすまし·····コピー人間が誕生するんだと思う。


呪いの藁人形のように、その人の一部を使うことで藁人形をその人に仕立て上げる。

それと同じように、体液を使ってクロをその人に仕立てる。


なら、これからはより出血には敏感にならないと。やつらに体液を渡すことになってしまう。

「みんな、あいつらに体液でコピーになるから極力、血ぃださんように」


コピーにとどめを刺して俺たちは廃墟に入った。そして誰を何処に配置するかを話し合おうとした。俺が口を開くより先に真弓が喋り始めた。


「なんかこの銃、弾が減ってない気がする·····?」

厳密には、弾はしっかり減っているが弾が尽きることがないらしい。

「そんなこと·····あっ」


そういえばルールにそれっぽいことが書いていた。

確か·····

「アイテムは5分ごとに更新される!」

俺はメールを皆んなに見せる。


「多分それは5分経ったから弾が元の弾数に戻ったんやろ」

それが本当なら弾を無限に増やせるかもしれない。そこで何か如月さんがひらめいたようだ。

「試したいことがあるからちょっといい?」


内容は、どこまでもとに戻すことができるのか。まずは弾が減ったマガジンを銃に刺したままで弾が元の弾数に戻るのか。


その次は、マガジンを抜いた状態の銃はマガジンも作り出し元の姿に戻るのか。そして、壊れた銃は元に戻るのか。


早速、3つのピストルを使って調べた。

マガジンの弾が減ったもの、マガジンを抜いたもの、咲ねえが殴ってぶっ壊れた銃。


結果はこうだ。マガジンの弾を減らした銃は、弾数が戻っていた。そして、これが一番の重要。マガジンを抜いた銃は、マガジンを新しく作り出し、元の姿に戻っていた。


これで弾を気にせず、戦うことができる。それだけでもかなり有利になった。

最後は、壊れた銃。これもしっかり元の姿に戻っていた。


マガジンも変な方向に曲がったスライドも全て元に戻っていた。これなら、ナイフなどの武器も壊れてももとに戻るだろう。


ユルハの目的、コピーの秘密、アイテムの使用。後はユルハの動向だけだ。焦らず落ち着いて、貪欲になりすぎるな。

俺は、配置についての話に戻した。

どうも、ヒトです。この作品を読んでいただきありがとうございます。良ければ感想やブックマークをしてくれると嬉しいです。誤字脱字もあったら報告していただけると助かります。

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