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、ゲームへ  作者: ヒト
第ニ章 骨の髄まで
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「殺そう、あいつら」

「·····きて、起きて!」

目が覚めると、咲ねえが起こしに来てくれていた。いつの間にか寝ていたみたいだ。

「今何時?」

「今、1時。あと1時間ある」


隣にいる真弓を起こし、また全員を俺の部屋に集めた。

「俺たちは30分前には外出るから、真弓たちもそれくらいの時間には父さんたちの部屋の前におって」

「「了解」」


後は戦う準備。俺は前回と同じくナタを持った。ハルは包丁を持った。もともと持っていた物らしい。咲ねえは·····一応、メリケンサックを持たせた。


準備していると、あっという間に時間がすぎ、30分前になった。

「それじゃあ、行ってきます」

「行ってらっしゃい」

真弓に背中を押され、外に出た。


咲ねえが向かいの家に隠れ、俺とハルも玄関の塀に隠れた。ここから喋ることもできないので、メッセージでやりとりをした。

「咲ねえ、そっちは準備OK?」

「大丈夫、できてる」

「真弓たちも?」

「うん、ちゃんと父さんたちのこと守るよ!」


準備は整った。後は·····殺すだけだ。

凍てつく中、しばらく静寂が流れた。息も濃く、はっきりと浮かぶほどだ。道路に敷かれた雪がキラキラと光り、もう一つの空のように輝いていた。


そして、凍った時間が溶け始める。

「ギュッ、ギュッ、ギュッ」

雪を踏む音が聞こえる。

向かいの咲ねえと目を合わせ、俺とハルは身を構える。


ここで変な緊張が襲ってきた。緊張というか違和感というか·····。そこでやっと濃い息が目に映った。

「·····!しまっ」

気付くのが遅かった。


いつの間にかコピーが塀の上にいて、ナイフを振り下ろしている。

間一髪のところでハルがナイフを弾いた。

「さ、サンキュー。助かった」

「大丈夫、それより戦おう」


咲ねえはもう真弓と自分のコピーと戦っている。そして俺たちの前に3人が立っている。

「翔!よく気づいたなぁ。なんでや?なんで気付いた?」


「俺たちの息やろ?」

そう、息が塀の上から見えてしまっていたんだ。だから前回もバレたのか。


「正解!流石、俺の息子や!」

「ハッ!誰がお前の息子や。お前に言われても嬉しくないわ。さっさと殺させろ」

ナタを構える。ハルもそれに合わせ、包丁を構える。


「う〜ん、これは殺す気やな。それじゃあ、俺も殺すかぁ」

そう言って、コピーは拳を構えた。それは咲ねえと同じ構え·····。真っすぐと拳を構え、相手を威圧するように睨みつける。


「咲に空手教えてたん、俺やからな」

そう言って、一気に踏み込んできた。

「ハル、2人頼んだ」

「うん」

踏み込むのを見越して、ナタを振り下ろす。

でも、振り下ろしたナタは当たらない。


寸前で止まりやがった。

振り終わりを狙った拳が来る。

それを何とか躱すが、体勢が崩れた。

そこへ追撃の蹴りがくる。


「それを待ってたんだよ!」

俺は倒れながら、迫りくる足を切り払った。

コピーは体勢を崩し倒れた。

すかさず俺はナタを振り下ろした。

「流石やな、しょ·····う」

まずは1人。


ハルに加勢しようとしたが、終わりかけだった。ハルは最後の1人を殺そうとしていた。馬乗りになり、勝利は揺るぎないものになっている。

「ごめんね、裕太」 

ハルは最後の攻撃を入れた。

·····これで3人片付けた。


後は·····

「翔!危ないっ!」

突然、咲ねえの声が聞こえた。

振り返ると、コピーがこちらに向かって走ってきていた。

「やばっ」


ナイフで突きを食らいそうになったが、頬を掠める程度で済んだ。

「くそが」

そのコピーは、その攻撃をしただけで、走り去っていった。


「翔!大丈夫?」

咲ねえが慌てて走ってきた。

「大丈夫、ちょっと掠っただけ。咲ねえは?」

「私も大丈夫·····」

良かった。無事みたいだ。

「ハルは?」

「あぁ、ハルも·····大丈夫や」


これで深夜の襲撃を切り抜けれた。

真弓たちにも連絡をして、全員無事だと告げた。真弓たちも何も問題もなかったようだ。


ここまでは計画通りに行っている。明日はどうなるかは確信できないが、きっと上手くいくはずだ。


2人は綺麗に輝く空を見上げ、流れ星に上手くいくようにと願っていた。

俺はそんな2人を見て、1人、遠くを見た。

2人の祈りも終わり、俺たちは家に帰った。


どうも、ヒトです。この作品を読んでいただきありがとうございます。良ければ感想やブックマークをしてくれると嬉しいです。誤字脱字もあったら報告していただけると助かります。

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