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、ゲームへ  作者: ヒト
第ニ章 骨の髄まで
20/32

準備中·····

俺の部屋に、咲ねえ、真弓、裕太、雪、ハルが揃った。

「よし、始めるで」

とりあえず、これからの襲撃と明日の予定を立てるが、その前にこの状況を雪に説明していなかった。そこからだ。


雪は、ただ静かに話を聞いてくれた。不安そうな顔をすることもあったが、ハルが手を握ってくれていたおかげで、最後までしっかり聞いてくれた。


「今こういう状況や。やから今日、雪を連れて帰ってきた。心配かけるかもしれんけど、大丈夫や。絶対クリアするから」

「……分かった。無理はあかんからね」

「おう」

無事にこの状況は伝えれた。


次は……。

「咲ねえ、これからの事話すから、如月さんに電話かけて」

「うん」

如月さんには、咲ねえが家に帰ってから連絡してもらった。全部説明したうえで、協力してもらえるそう

だ。


「あっ、如月。聞こえる? 今から作戦会議やから。スピーカーにするで」

「あ〜あ〜、聞こえる?」

如月さんだ。久しぶりに声聞いたな。


「聞こえてます。ほんと今回は協力ありがとうございます」

「翔、久しぶり。うん、今回はよろしく。それで、これからどうする?」


俺はみんなに作戦を伝えた。

この後の襲撃のことと、明日の動きについて。

これからの襲撃では、俺と咲ねえとハルで行く。裕太と真弓には、雪と父さん、母さんを守ってもらう。


敵は全部で5人。来る時間は大体2時過ぎだった。

それまでに咲ねえを向かいの家に、俺とハルを門の端に待機させる。


コピー達が家に入ろうとしたところを、咲ねえに何らかの方法で気を引いてもらって、奇襲を仕掛ける。

奇襲が失敗したら、俺とハルで母さん、父さん、裕太を。咲ねえに真弓と自分のコピーを殺してもらう。


明日は山道の入り口で如月さんと合流して、教会に行く。教会を拠点にして、裕太と雪を守ってもらう。

教会に2人を預けてからは、俺、咲ねえ、真弓、ハル、如月さんで行動する。その5人で午前中には展望台に向かう。


午前中にユルハは展望台にいない可能性が高いから。そしてユルハが帰って来るまでに展望台に待機して、よくて不意打ち、最悪コピーとの殺し合いになる。

そこからは運次第……。

「できれば今回で終わらせましょう」


全ての作戦を伝え終え、質問に移る。

如月さんの質問。

「なんでユルハは午前中におらんってわかるん?」

「憶測ですけど……」


理由は、ユルハは真弓を特に敵視しているから。真弓を攫ったのも、多分ユルハだ。

前回、真弓に連絡がつかなくなったのは午後前だった。そのくらいに攫われたはず。


そして俺が攫われ、拘束されていた部屋にカーネーションが飾ってあった。その花の包装は松本さんの生花店の物だった。


そして体験版で行った時、松本さんは俺に、

「“今日入ってきたカーネーション”どうや?」

と勧めてきた。

なので今日ではなく、二日目の明日に買ったことになる。


花を買った理由は分からないけど、下に来た理由は分かる。仲間……コピー人間を増やすためだ。コピー人間を増やして戦力を上げる。でも商店街でコピーを増やしたんじゃない。


近くにある黒百合公園で増やしたんだと思う。そこなら人が多く、疎らになっていてるので目撃される心配も少ないし、逃げられる可能性も低い。


この2つから考えるに、真弓は商店街に雪がおらず、他の場所……多分黒百合公園に探しに行った。そこでユルハに遭遇してしまい、午後前ほどの時間に攫われた。

だからユルハは午前中は黒百合公園にいるはずだ。


「やから午前中にはいないはずです」

如月さんは少し考えてから、分かったと納得してくれた。

そうして作戦会議が終わった。


全部話し終えて、みんな各々の部屋に帰って行った。雪とハルは裕太の部屋だけど。

でも、真弓だけは俺の部屋に残った。

「どうしたん? まだ8時くらいやから寝れるで」

問いかけても、黙って座っていた。


少しして、真弓は俺の隣に座った。

「……震えてるで、手」

そう言って、手を握ってくれた。

「大丈夫。私たちはもう死なへんよ。だって、私たちには翔がおるから! だから翔も自信持って。翔には私たちがおるから」


俺はその言葉を聞いて、少し体が軽くなった。ホッとしたんだと思う。

「うん、ありがとう」

手を優しく握り返した。暖かくて心地いい、その人の手を。

どうも、ヒトです。この作品を読んでいただきありがとうございます。良ければ感想やブックマークをしてくれると嬉しいです。誤字脱字もあったら報告していただけると助かります。

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