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、ゲームへ  作者: ヒト
第一章 体験版
1/5

帰宅

どうも!ヒトです。初めての投稿になります。どうか温かい目で見守ってくれると幸いです。

「久しぶりに帰ってきたな」。

俺は今家の前にいる。帰ってきたのは春休み以来。

「皆驚くかな?」

帰省の連絡はしていない、サプライズだ。ドキドキする。どんな反応をするだろう。


チャイムを鳴らした。

「は〜い、朝倉です」。

結さんの声だ。久しぶりに聞いたからか安心感がある。

「俺だよ、翔だよ」

驚いたリアクションがくると思ったが…

「おかえり!みんな待ってたよ!」

結さんはそう言ってインターホンを切り、玄関に向かってきた。

(あれ?反応が薄い。と言うか帰ってくることを知ってるような反応してたよな?)

考えてもいるもつかの間、

「「「おかえり!」」」

「おぉ、だだいま」

結さんとそれに裕太、咲ねえがいた。みんな元気そうだ。考えるのはあとでいいと思った。

「あれ、真弓と芳弘さんは?」

「まゆねえ風呂で父ちゃんは仕事!」

「おけ」

3人の笑顔が眩しい。輝いている。自分も自然と笑顔になる。あぁ、帰ってきてよかった。

本当の家族じゃなくても心は繋がっている。

俺は幸せだ。


俺はもとはこの家じゃない。俺と妹を産んだやつは死んだし、最後の父親は入院した以来会っていない。そんな俺たちを引き取ってくれたのが結さんとその夫の芳弘さんだ。真弓たちとは仲が良かったし、何より一番の理解者だった2人が引き取ってくれてうれしかった。2人はいつも笑顔でやさしいけど怒るときは怒る。裕太は幸弘さんと俺を混ぜたみたいは性格でまだ中2。真弓は清楚…で誰にでも優しい優等生だ。こいつは俺と同じ高1だ。咲ねえはおっちょこちょいだけど優しいお姉さんで大学生になったばかりだ。そんな朝倉家で俺は愛情という愛情を溺れるぐらい注ぎ込まれ、今では元気になったはずた。


「兄ちゃ〜ん、北海道どう?寒い?雪すごい?」

「寒いし、雪すごいで。咲ねえの部屋の積もった服ぐらいや」

「やっば、体埋まるやん」

「ん?お姉ちゃんの部屋がなんやって?」

「「すいません」」

そんな他愛のない話をした。当たり前のものでも久しぶりになるとこれほど感じるものが違うのかと感心していると、ドアが開いた。そこには…あら!なんということでしょう。そこには下着姿の真弓が立っているではありませんか。

「え」

真弓さんは顔を赤らめ速攻でドアを閉じた。

「ちょっと!いるなら言ってよ」

「ほう…まさか真弓さんリビングにそんな姿で入ってくるとは。痴女か?」

「変態!後さん付けやめぇ!」

そう言って2階へ上がっていった。

「まゆちゃん最近だらしなくてねぇ。下着でリビングはいってくるのよねぇ」

「「咲ねえ全裸じゃん」」


とりあえず真弓に謝りにいくことにした。帰ってきて早々に気まずくなるのははいやだし、早めに謝りに行く。

ドアをノックした。

「真弓さっきはごめん、久しぶでつい」

「え、全然怒ってないから大丈夫だよ。それに私が気づかず入ったのが悪いし」

良かった、お怒りではなかった。

「おかえり!半年ぶりくらいかな?」

「ただいま、多分そんぐらいだな」

「向こうはどう?楽しい?」

俺は、沢山友人ができたこと、初めてのことだらけだったこと、学校での出来事を話した。

真弓は目を輝かせ話を聞いてくれた。ワンコみたいで可愛かった。

「おーい、兄ちゃ〜んまゆねぇ〜そろそろ行くぞー」

裕太が1階からさけんだ。

そうだった。帰ってきたときに聞いていたんだ。

これから妹の雪に会いに行く。雪は入院している。精神が不安定だからだ。

直接喋るのは久しぶりだ。会いたくてたまらない。最近は凄い元気だし退院の話もあるかもしれない。真弓の部屋を出て自室で支度をする。

スマホが鳴った。メールが来たようだ。知らない件名だ。

「ゲーム委員会?」

メールには、貴方はゲームの参加者に選ばれました!と書いていた。どうせ詐欺メールだと思い無視しようとした。でも続きがあった。


      ようこそ!ゲームへ


このゲームは4人のボスを倒したらクリア!!!

でも…ボスはとっても強いから参加者くんにはループ機能があるよ!詳しいことはルール説明から!


ルール説明

・参加者にはループ機能が与えられるとし、ループ条件は死

・同じセーブポイントが使えるのは3回まで

・セーブポイントの更新は2日の経過、またはボスの攻略により更新される

・ボス4人を攻略することによりゲームクリア

・アイテムは奪うことができ、5分ごとに元の姿に更新される


ルールを守り楽しくプレイしましょう。

尚、初回は体験版となっておりメールが送られ次第開始となります。


と書いてあった。イタズラにしては凝っているな思った。そのときはまったく気に留めていなかった。こんな迷惑メールほっといて早く雪に会いに行こうと思った。そのときはただそれだけだった。

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