女々しいって、面白い言葉だよね
久しぶりのエッセイです(*´・ω・`)b
奴隷は小学生になる前に親が離婚し、母親に育てられ、一緒に育った兄弟は姉のみ、祖父も早くに亡くして祖母がいるのみと、見事な女系家族だったんです。
その上、幼馴染み二人は女の子ばかりで、幼い頃は女の子とばかり遊んでいましたし、6つ上の姉の友達にも可愛がられたために、男性的な趣味よりも女性的な嗜好をしていました。
とはいえ、そこは男なので、やっぱり女性の気持ちや立場を何処まで理解出来ているかはわかりませんから、女性の登場人物なんかはかなり悩みながら書いてるんですねー。
さて、そんな奴隷からすると、女々しいという言葉はとても面白い言葉です。
女々しいは否定的なニュアンスの強い言葉ですよね。頼りない、ヘタレている、未練がましい、等々、男性にたいして「女性のようだ」と馬鹿にするさいに使いますね。
ただ、実際の女性で「女々しい」に含まれるような人物の方って、あまりいませんよね。
とくに恋愛なんかは総じて男性のほうが未練がましく、女性は終わった恋にあまり執着しないどころか、すっぱり忘れる方のほうが多い印象です。
なんで、総体として多くの女性に当てはまらない事柄を持って「女性のようだ」という侮蔑的な言葉が産まれたんでしょうか。
女という漢字を「め」と読んだのは平安ごろだそうですね。やがて「おんな」という読み方が定着すると「め」というのは女性を侮蔑する表現として定着していったようですね。
美しい女性は美女なのにたいして醜い女性を醜女と言うような形で残っていますよね。
なので「め」をふたつ重ねて強調する表現は「女の良くないところばかり持った人間」という表現だと言えますが、この「女」は男性から見た、もっと言えば、男性側が勝手に作り上げた妄想の産物なんですよね。
当時の社会的な背景などを含めれば、男は強く逞しく、人前で泣かず嘆かず、みたいな武家の信念みたいなものもあったかも知れませんから「女々しい」という言葉が出来ていく中には、そんな男の価値観が反映されていると思いますが、未だにこの言葉が現役な上に女性が男性に使うこともありますから、本当に面白い。
今や、女々しいは「女性のような」という本来の侮蔑表現から、「ヘタレ、未練がましい」といった属性を表す言葉へと変化しているように思います。
でなければ、女性が男性へと「女々しい」と侮蔑するのも変な話ですからね。
似たような言葉に「女の腐った」というのもありますが、正直、「腐った」人間なら男女関係ないよなーって思ってしまうので、この言葉はあんまり面白いと思いません。使う人も見なくなりましたしねー。
平安の頃は男性が女性や子供に対して使った「かわいもの」が「可哀想」と「可愛い」に変化して、どちらかと言えば女性が良く使う言葉に変化していますが、ようするに、男の女性を見る目って、今も昔もたいしたことないんですね。
感想お待ちしてます。щ(´Д`щ)カモ-ン