21:アイテム選出
例えば一般的な日本人が持ち合わせているはずがない銃や日本刀を選んだとしても、恐らく女神の許可はおりる。
でなきゃそもそも、持ち込みアイテムという措置自体無意味になるからな。
それを聞いた女神はパタパタと飛び跳ねて興奮気味のご様子。
「凄い! よくぞ気付きましたね! さあでは、アイテムはもうお決まりなんですね!?」
急かすな急かすな。
もう一つ聞きたいことがあるんだ。
「まあ待て。それより、この階層はあのトカゲさんたちだけで、もうモンスターは出てこないのか?」
「いえ、神である私の神聖に近寄れずにいるだけで、APWKだけであと11体ほどいるみたいですね」
ん? ……APWKだけで?
つまり、他のモンスターもいるのか?
顔に出ていたのだろう。女神は以心伝心したように答えた。
「他には、スペシャルハイブリットオークが4体。グレイテストキマイラが5頭。ファイナルゴブリンレジェンドが14匹。いずれもレベル400は超えてますね」
「……そっか」
こいつ、チートクラスな索敵スキル持ってんのか。敵のステータスを強制的に見ることもできるし……便利だな。
俺もそんなスキル欲しかったな……。体光ってどうすんだよ。キノコの名前とか、知ってどうすんだよ。
腹立ってきた。
「お前ちょっとオークに捕まって苗床にされてこいよ。『くっ殺せ!』とか言ってこいよ」
「あー、有名ですが逆に全然見たことがないタイプの状況ですね。でもそれは無理です。神には死の概念がないですし、そもそも女神バリアーがあるのでそこら辺のモンスターでは私に触れることもできませんよ」
魔王よりも強いモンスターを【そこら辺の】ね……。
あと女神バリアーってなんだ。
「なあ、その女神バリアーって、どれくらいの攻撃に耐えられるものなんだ?」
「そうですね。端的に言えば、ほぼ無敵ですよ? 例えバリアーの耐久力よりも強い攻撃であったとしても、確実に一撃は防げます。瞬時に復元しますし」
「そのチートが欲しかったよ畜生」
まあ、でもとりあえずの朗報を得た。
持ち込みアイテムは何でも有り。女神バリアーは無敵でどんな攻撃も確実に一度は耐える。
なら、もうこれで決まりだな。これしかない。
女神はもうウッキウキで期待に胸を膨らませて、鼻息荒く詰め寄ってくる。
俺は、ほくそ笑みを隠すことなく、その単語を口にする。
「水爆」
「あ、無理です。そういう広域殲滅兵器ってズルいんでナシです」
テッテレー。
――レベルアップのファンファーレが鳴り響く。
延々と鳴り響く。
延々と延々と鳴り響く。
女神を殴り続ける限り、ただひたすらに鳴り響く。
テッテレー。
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