表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神・ザ・クッキークリッカー! ―女神を殴るごとにレベル上がるんですがそれは―  作者: 八゜幡寺


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/77

18:観光気分できとるんじゃい

「持ち込みアイテムは何にします?」


 なんだって?

 ちょっとだけ考えて……思い出す。


「ああ、元の世界から何か持ってきていいって話だったな」


 何を言い出すかと思えば、そういえばあったなそんな話が。

 ここに至るまでの情報量が多過ぎてすっぽり抜け落ちてた。


 まあ、それは確かに大事な話だ。

 その事については俺からも確認したいことが二、三ある。


 だが、今はそれよりも重要事項があるわけで。

 それを女神に問い正す。


「おい。それもいいけどさ、まずは俺の意見に答えろ。【このダンジョンから出せ】と言ってるんだ」

「ギクリ」


 両手で口元を押さえて目を泳がせる女神。わざわざ動揺を擬音で表現するあたりがまた憎らしい。

 そんな反応にイライラを募らせる俺を見て、内心ではほくそ笑んでいるのだろう。

 こいつ、本当に俺を一人遊びの道具としか思ってないようだな。


 いや、この際オモチャにでも何でもなってやる。とにかくここを脱出だ。女神だって異世界を滅亡させる気はないようだし、こんな開始数分で勇者が瞬殺されてもつまらないだろう。


「茶番はいいんだよ。地上でもちゃんと成り上がってみせるから、さっさとここから出してくれ」

「うーん、それが……難しいですね」


 難易度は関係ない。

 できるならある程度時間がかかってもいいからやれ。つべこべ言うな。

 しかし女神は腕を組んで考え込んだまま、しばらく経過した。


「ああ、うーん……だって、【攻略する以外に脱出は不可能】だと言えば、怒りますよね? うーん困りました。どうお伝えすれば怒られずに済むか……」

「何もかも手遅れだボケ!」

「痛いっ!」


 ゴン。と洞窟に響く。

 ……頭突きは効くのか? 白い額がじんわりと赤くなっていた。

 ひりひりと痛むのだろう。あまり患部に触れないように頭の周囲を手で覆い、涙目で俺を見上げる女神。


「……なーんちゃって。痛くないです」

「あ、そっすか」


 言われなくても、あれだけ血みどろにされて平然としているやつが、頭突き一発に屈するはずがないだろ。よく分からんお遊びを思いつく奴だ。

 わざと喜ばすために、ザクロみたいになるまで頭突きをぶちかましてやってもいいが……。

 面倒だからやっぱなし。


「ま、さっさとしてくれよ。地上に出れたらお前が喜ぶこと何でもしてやるから。腹も減ったし」

「いやですから……無理です。進むしか道はありません」

「いいから! そういうの! ぶん殴って欲しいなら出てから殴るから! そろそろ付き合い切れねえぞ!」


 クドいんだよ! もうそのくだりは飽きたんだよ!

 本音を言えばな――!


 女の子といちゃいちゃしてーんだよ!

 勇者の身分を最大限に活用して、ニコポナデポとか政略的なハニトラとかに遭ってみてーんだよ!

 あとカッケー剣士とか!

 超凄い魔法が使える魔法使いとか!

 ぶっちゃけ、魔王のビジュアルなんかもすっげー気になる!


 もうド直球で言うぞ――。


「もっと異世界を満喫させろやああああああ! こちとら半分、観光で来とるんじゃい!」

お読みいただき感謝でございます。

少しでも面白いと思ったなら「ブクマ」「いいね」「☆での評価」お願いします!

ランキングに載ってこの作品をもっと広めていきたいです。よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ