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始まり
初心者ですが優しい目で見守ってくださると嬉しいです。
「どんな世界でも生きていたい」
そう言って悲しそうに笑う君を僕はただ眺めていることしか出来なかった____
高校2年生の春、小林茜という転校生がやってきた。
「小林茜です。よろしくお願いします。」
彼女はニコリともせずただ一言そう言い放った。
無愛想な奴だと思ったが、その美しい見た目故多くの男子生徒は興味津々だ。
「なぁ、俺連絡先聞いてみちゃおっかな〜。」
と、お調子者のクラスメイト武田優が言った。
「やめろよ、お前じゃ釣り合わねえから(笑)」
「なんだとお前!!アタックしてみなきゃ分からねえだろ、案外ああいう大人しめのタイプは俺みたいな明るい奴が…」
と優が長々語り出している間に茜はもう既にクラスメイトに囲われていた。
「どこから来たの?」「趣味は?」「部活は何に入るの?」「好きな食べ物は?」「彼氏はいるの?」
彼女は質問攻めにされ困っていたが、すぐさま先生が入ってきて授業が始まった。しかし、結局その日は1日中たくさんのクラスメイトに囲まれ続けたようだ。
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