❼孤立した人間は集団に混じれない事が多く集団に依存する人間は一人では生きていけない。
1人が好きな人間は適応能力の高い場合が多い、だか1人ぼっちの人間は中々混ざれない事が多いのだ、だからって集団に入らなくても良いんだお前の普通を貫けば。
集団への依存、もし1人になったら…なんて不安に思うんならもう辞めちまえ。
仕事も関係も悩むんなら辞めちまえ、それが嫌なら必死にくらい付け、足掻く事は出来る。
自分で決めろ、誰も責めやしない訳が無いもしかしたら責められるかもしれないが、気にすんな。いや、人は悩む生き物だ…悩まないが方が難しいのである。
うるさいくらいの声で騒ぎながら、修学旅行を楽しみにしてろう彼等彼女等はバスに乗り込んで行く。
バスの中では余程、暇なのかしりとりをやっている奴もいたり、くだらん覗きの算段を立てる男子共、何が面白いのか知らないけど笑声を大々と上げる姦しい女子達、バスの中では静かにしましょう。
空港に到着……飛行機を乗り継ぎ、それから13時間も掛けて来たのだ、今は朝…そういば時差があった。着いたら夜ではなく朝だった、飛行機内で寝るべきだった。
「君、同じ班だったね?…名前…確か灰坂くんだっけ?」
「うん、そうだけどお前…誰だ?」
同じ班だと言う、見るからにリアル充実してそうな男子生徒が話しかけてきた。
「あまり喋った事なかったね…同じクラスの夏芽 港だよ、よろしく。」
「あっ…うん。」
コイツ、見るからに性格が良さそうだ……まぁ羨ましいとは思わんがな。
取り敢えず良い人そうだ、あまり関わるのはよそう。
良い人とは信じられない、それと世話焼きの類はずっと話し掛けてくる。
「ねぇ君、暇なら一緒に次の水族館で一緒に見て回らないか。」
いるんだよ。
すぐに友達増やそう大作戦する奴、なんだ?友達が多いからって当て付けか。
「悪いけど暇じゃないんで……おっ…。」
誰かとぶつかり身体がフラつく。
「夏芽せんぱ〜い、それなら私と周りませんかぁ?」
「良いよ、じゃあ一緒に行こうか梨愛理ちゃん。」
「先輩ってやっぱりカッコイイですねー。」
「どうしたんだいいきなり、照れるから辞めてくれよ。」
どうにかしてくれんかな、あのあざとい娘。
俺達は水族館、ちなみに班によって違う。
水族館の自由行動、ある水槽が目に止まった。
熱帯魚の水槽にグッピーがいたのだ。
すると後ろから誰かに手を握られる。
「先輩、寂しいよ。」
辞めろ上目遣い、あざと過ぎるだろ。
「うわっ手汗、汚!先輩キモイ!」
おい本性、隠せよ。
何故に俺の時には本性をすぐに出すんですか。
「…で何の様だ。」
「夏芽先輩達とはぐれまして、迷子になりました!てへぇ」
「水族館で迷子とかむしろ凄いな才能じゃん羨ましい。」
「で!先輩なに見てるんですかぁ?」
今、スルーと同時に俺の足踏んだよね?
というか足まだ踏んでるから、痛いから!マジで痛いから。
「ぐっ…グッピーだよ、ほら前に言ってた。」
「あっ…ごめなさい足踏んでましたね、そんな事よりグッピーって魚だったんですか!可愛いですね。」
えっそんな事より!?
絶対てかワザとだよね。
そんな時、笛の音が鳴る。
どうやら自由時間は終了の様だ。
「じゃあ私、さき戻りまーす。」
そう良い梨愛理は走って行った。
アイツ、本当は迷子とかじゃあなかっただろ。
まだ俺達の修学旅行は始まったばかりである。
【プロフィール】
名前:夏芽 港
B型・16歳 1月1日
中学の部活:ソフトボール部
好きな食べ物:スクランブルエッグ
嫌いな食べ物:無し
将来の夢:医者
特技:特に無いかな?
【一言】
僕は生徒会長を目指してるんだ。
この学校を誰一人仲間外れにならない様な皆んなが仲良く、快く過ごせる学校にしたいんだ。