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産まれて来ちゃってすみません。  作者: 珠扇キリン
5/7

❺性格悪かったらいけないとは法律にも校則にも無い。

人は簡単には変われ無い、人は物事を通号の良い様に理解する生き物だ…そして誤解がうまれる、人は自己中心的な心を必ず何処かに持っている。


…自己中は悪く無い、何故なら人は自己中である為に自己中心持って産まれて来るのだ、生きる為に……。

部活に入り1週間が経った…来月には修学旅行が控えていて、誰もが心待ちにしているだろう。


…だが俺は違う、旅行より家だ!…旅行に行っても2日で帰りたくなる程のインドアの俺が3日ももつ訳が無い…どうせ、すぐに家に帰りたくなる。


ちなみに修学旅行が日本のどこかだろうと予想してたが……。


「皆さん、修学旅行はニューヨークに決まりました。」


クソ嫌だよ!?海外怖いもん!…一生、日本という鳥籠の中に引き篭っていたいよ。


皆んなは何で喜べるの?…これが一般的な反応なのか?


昼休み、俺が昼食を食べる場所は決まっている。


涼しい風が吹く体育館の裏、なぜかここには人が寄り付かない…先生さえもが寄り付かない俺だけの秘境…ここを通る奴を、俺は一度も見た事が無い。


「せんぱーい?…いつもこんな所で食べてるんですかぁ?ウケる。」


誰だ!この小娘!…どうやって俺の秘境に……いや、てかウケねぇよ。


「先輩って料理上手なんですね!…キモいです。」


うん、褒めてる様で貶してきてるな。


「…てかお前、誰だよ。」

「私ですか?…嫌ですよ、ナンパですか?」

「いや、違ぇよ!…何で俺がナンパして来た事になる?話し掛けて来たのはお前だろ。」


コイツ…うぜー。


「ほら、私は可愛いですから!」

「うん…ごめんちょっと何言ってるかわかんない?…もう1回言ってくれる?」

「…それでですねー――――――――。」


無視かよ。


「あのさ、何で来たの?」

「先輩と班が一緒だから挨拶に来ただけですけど?」

「えっ…班の全員に挨拶に行ってんの?」

「はい、イメージって大事ですから…出来れば先輩には挨拶したくなかったんどすけど……。」


何で俺に挨拶したくないかは分かる気がするけど…答え合わせはしたくない。


「…だってぇ…この学校の顔面偏差値、男女共に高いんですけどぉ…いや先輩も悪くないんですけど、なんか普通ですよね!中の上?みたいな…結果的にこの学校で1番のブスですよね!」


笑顔で言うな、笑顔で……。


「実は私以外にも挨拶回ってる人いたんですけど、残り1人の挨拶の時に用事入っちゃたみたいで……。」


それつまり、俺のとこに来てない時点で最後の1人とは俺の事なんだが?……つまり、コイツはいやいやでも来てくれたんだ…無意味な優しさをありがとうございます。


「俺…トリニダード・トバゴが良かったんだけどなぁ、ニューヨークか……。」

「ニューヨークの何が不満なんですかぁ!?トリニクダート・バニオンとか意味不明なとこより良いでしょ!」


基本的に海外には行きたいとは思わない…だがトリニダード・トバゴは別に構わない、なぜなら……。


「いや、グッピーの生産地だぞ?」

「グッピーって何かのアニメのキャラですか?…って約束あるんで教室、もう戻らないと!」

「勝手に話して勝手に帰りやがった……てかグッピーは魚だっつーの。」


『生きたい人間がいるのに、死にたいなんてワガママよね。』、1週間前に氷遥が呟いた言葉だ。


…でも俺はそうは思わない、人は死にたいと思いつつ……生きたい。と思うのだ、その時に捨てた生きる権利は戻らない…自殺をしても楽にはならない……生きる価値も生きる権利も全ての命にある、生きる価値が無いと否定された人間もイジメられた人間もイジメをした人間も極悪人や犯罪者も人間扱いを受けてない人間だってクズだって生きて良いんだ、皆んな生きて良いんだよ!……でも人は自分とどれくらい違うかで誰かを判断する……外見や内見や様々違いで人を見下すのだ。


俺は陰キャで実はオタクだ…と言ってもニワカだがな、それを悪く言う人間も沢山いるけど、同じ目にあった者同士で人は貶してあったりする…ヤンデレだってメンヘラだって差で同じ人間なんだ…だから仲良くやれば良いのにさ。


存在が何かを知っているか?…命あるものは唯一無二な存在だ、それは観測され観測率が高いって事だ、幽霊の様な実態は無い者が存在しても存在して無くても存在すると思えば存在するし、しないと思えばしないんだ。


自殺は良い事か?イジメは悪い事か?…それを決める権利は俺には無いが、俺は勝手に決める!……イジメを否定する、差別を否定する、偏見を否定する、自殺否定する……生きる価値が無いと言う人間を肯定する…罰だとか、怖いからで救いを否定する人間しかいないなら、俺はそいつ等否定し救いを肯定してみせる、俺は俺のやりたい様にやる…助けるかも助けないかも全て俺が決める、相手な気持ちなんて関係ない…嫌われ様が恨まれ様がどうでも良い、空気を読むとかクソくらえだ!…群れるのも1人も悪く無い、流されるのも合わせるの流され無いのも合わせ無いのも悪くは無い。


俺がダメだって思うものはダメだ、良いって思うものは良い……自分中心で良いんだよ、皆んな自己中で良いんだよ。


俺は否定し続ける、そして自分を肯定し…偶に何かを肯定するんだ……それが俺の生き方だ。


放課後、部活の前に氷遥に聞いてみる事にした。


「あのさ氷遥、この前の事なんだけど……。」

「ごめんなさい、忘れて…。」

「あっはい。」


産まれて来ましたよマジすみません!

【プロフィール】


名前:心葉 梨愛理

AB型・12月25日


中学の部活:水泳部です☆

好きな食べ物:甘い物です♡

嫌いな食べ物:辛い物ですかね☆

将来の夢:好きな人の御嫁さんです♡

特技:料理も♡得意ですよ♡


【一言】


彼氏候補募集中、条件はイケメンで性格良くて御金持ちでスポーツ万能な人で特に夏芽先輩みたいな人です♡

…で後、灰坂先輩みたいな人は絶対NGです♡

なんか生理的に無理です☆

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