❹自分勝手とは悪く言えば自己中だが良く言えば自分を大切にしているのだ。
人は痛みを知りつつも人に強要する生き物だ、人を自分のストレスの吐口として 使いたがる愚かな生き物である。
…だから人は人に縋り付く、心に傷をつけたくないから…寂しいから…人は支え合うが、その負担は平等では無いだろう。
『全ての人が報われる世界になれば良いのにな…。』、これは中学の同級生が言っていた事だ。
彼奴のアレは多分、本心なのだろうと思う…元イジメられっ子の発言とは思えない発言だった。
「―――――――――――か、灰坂!」
「あっ…えっと先生、何ですか?」
「成績の事だ、聞いてなかったのか?」
どうやら次、赤点を取るとヤバいらしい…まぁ諦めてるがな。
面談とか…聞かれても困るんだが?悩んでる事も無いしな…友達なんて1人か2人いれば十分だし、居なくても別に構わない…と言うか現状、居ないし 。
…何て心の中で文句を言いながら面談のある部屋に向かった。
たったの5分で面接が終わった、進路とか…そろそろ決めたいけど全くイメージが湧かない。
「冬くん、進路どうしたの?」
「えっと…進学ですかねー?」
「そうか私も進学だよ!…そうそう、それなら勉強を頑張らないとね。」
ウザい…良いんだ、心の中なら何を言おうと相手には聞こえない…それなら誰も傷付ける事も無いし、面倒くさくも無いんだからさ。
桜木 春、俺に優しくしてくれる…いつも元気で優しく笑顔を絶やさない先輩……けど俺は知っている、どんな人間にも必ず裏があるって事を…。
世間一般的に言う裏の無い人とは、決して裏を表に出さない人の事だ…決して無い訳じゃない。
最初から信頼も期待もしなければ裏切られた時にダメージを負わなくて済むのだ、人を見下せば…いつか負けた時に逆に見下される…ダメージを処理する為に否定して負けや失敗を肯定するのだ。
これが上手な生き方かと 言えば違う、これは間違った生き方だ…何故なら俺は失敗しかしないからだ……親にも褒められた事は無いし、いつだって否定されてきた、悪者として…モブとして…頑張りも、努力も…違うと…そうじゃないと、否定されてきた…だから飽きた、努力するのも…頑張るのも…諦めたんだ。
皆んなは諦めるなと言うけど、ときには諦めた方が良い時もあるんだよ。
俺だってそうだ、最初は彼奴みたいに全ての人に報われて欲しかった…だけどそれは綺麗事でしか無い…願いに他ならない、差別も偏見もイジメも戦争も決して無くなりはしない…全てが平等になれば人は真面な生活を送れ無いからだ。
俺だって彼奴を庇ったせいでイジメを受けた…受けたけど、彼奴や彼奴をイジメていた奴等や傍観者達を恨んだ事は無い…決して無い。
ある時から…イジメていた奴等の主犯が逆にイジメられた…皆、イジメの痛みを分かってる筈なのに何で誰一人も助けようと動かない?…憎いから相手にも同じ事を…同じ痛みを与えたりしても良いと言いたいのかよ……だったらお前等も同類なんじゃ無いのか?復讐の響きは好きだが復讐するのは嫌いだ…俺はお前達が動かないなら俺が……助ける。
そして、それは彼奴が親の都合で転校して行った後の事だった。
彼奴が何処に行ったかは知らんし、イジメていた奴がどうなったかは知らん…まぁ最後までイジメられたのは俺だった訳だが…まぁイジメは消えない、この世に人類がいる限り。
放課後…部室の扉を開ける、相変わらず自由な奴等だな。
「何…?」
「いや、別に…。」
…しまった、思わずニヤけてしまった様だ。
過去は何の為にあるか?…俺は振り返る必要がなければ過去なんて無くても良いと思う、振り返る為に過去はあると思う。
今更、過去を思い出しても怒りも悲しみ恨みも湧いてはこない…過去は自分が自分を自分人身を認める為にあると思うんだ。
俺、頑張った。
「…ってお前は1人でチェスやってて楽しいか隆麻?」
「いいえ…。」
「俺がやってやるよ。」
「マジすか!?あざーす。」
お前、ボードゲーム部に行けば良いのに…。
…めっちゃ強いじゃねぇか。
産まれて来ましたすみません…はい。
【プロフィール】
名前:桜木 春
O型・17歳 8月8日
中学の部活:バレーボール部
好きな食べ物:ハヤシオムライス
嫌いな食べ物:シナモン
将来の夢:保育士
特技:バレー
【一言】
高校と言ったら青春!
友達をいっぱい作って仲良くなって、
皆んなで協力して一つの事に必死になる、
皆んなで努力して汗かいて泣いて恋して!
皆んなで一つの事を成し遂げる、仲間外れなんてNO!NO!
皆んな一緒に青春しよう!!