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飲み過ぎは怖い
頭がぐるぐるする、自分がどこにいるかもわからない
気持ち悪い喉がかわく
「バタンッ」
俺はその場に倒れてしまった
「お兄さん!お兄さん!聞こえますか!?」
知らない声
うすらうすら目をあけると警官が2人こちらを覗くように見ている
「あれ…?ここは…」
どうやら倒れてそのまま寝てたみたいだ。
「通報があったからきてみれば、お兄さんすごい酒臭いよ?飲んでたの?若く見えるけど身分証とかもってる?」
あーめんどくさい、自分が悪いけどめんどくさい
昨晩の記憶もない、なにもかもめんどくさい
「もってないです…」
「困るなー!家は?どこなの?」
めんどくさそうにする警官
お互いめんどくさいんだから放っておいてほしい。
「近くなんで、すぐ帰りますご迷惑おかけしました…。」
呆れたような顔で今回は厳重注意ということでとかいって立ち去る警官、むかつくのか助かったのか…
おれに帰る家なんてない。