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171 ブラックリストなBLイラスト

 サドンがブレアに色々話しかけている。しかしガン無視されるサドン。気がついたらサドンは床に「の」の字を書き始めている。あっちは放っておこう。


「スコヴィル、これからいくつか質問するね」

 僕はスコヴィルの誕生日や好きな食べ物などを次々と確認した。すると二人とも同じように正解する。見た目や受け答えの態度など、二人とも本物としか思えないほどソックリだった。


「二人とも本物なんて展開は・・・。」

 僕はぼそっとつぶやいた。スコヴィルに関して、ブレアやサドンではどちらが本物か見抜くのは無理だろう。やはり僕がなんとかしなければならない。


「アフタさん、向こうが偽物です。もっと質問してください、何でも答えます!」

「偽物は絶対にボロが出ます!」


 ブレアの時はあまりにも分かりやすかったので、あっさり正解の手を掴む事が出来た。しかし今回はかなり難易度が高い。敵も学習しているということだろうか?


「ところで、本当になんても答えられる?」

 僕は二人のスコヴィルに聞いた。


「もちろんです!」

「どんなことでも聞いてください!」


「じゃあ、最初にこっちのスコヴィルから質問するよ。」

 僕はスコヴィルAに質問した。


「元の世界のノートPCのデータに関して何だけど、奥の階層にxってフォルダがあったよね。あのフォルダの中身を答えてくれる?」

「コミケで買ったイラスト集です。」

 スコヴィルAはあっさりと答えた。


「違が・・・そんなモノ入ってません!!!!」

 スコヴィルBが叫ぶように否定する。


「なるほど、それでジャンルは何だったのかな?」

「BLです。」

 スコヴィルAは、またもやあっさりと答えた。


「違います、違います、違います、チガイマスゥゥゥゥ!!!!!」

 スコヴィルBが泣き叫んでいる。


「こっちのスコヴィルが正解を言っているね。」

 僕はスコヴィルAの方を向いた。


「チガウチガウチガウウァァァァァァァ!!!!!」

 スコヴィルBが発狂する。


「ということで本物はこっちだ!」

 僕は本物のスコヴィルの手を掴んだ。


『正解!』


 よし、二人目も救出成功だ。ちなみに僕が手をつないでいるスコヴィルBは、顔をグチャグチャにして泣いていた。本物を見分けるためとはいえ、鬼畜の所行だったか・・・。


「チガウチガウチガウァゥァゥォォォォォォァァァァァハハハハ。」

 あ、スコヴィルB・・・じゃなかった、本物のスコヴィルが突然笑い出した。そしてスコヴィルAは霧のように霧散して消えていった。


 部屋全体が光り輝く。よし、第八層クリアだ!


 と、思ったら、実はまだ終わっていなかった。気がつくと僕は光の帯に拘束されていた。サドンも同じ状態だ。目の前には無表情のブレアと発狂中のスコヴィル・・・。

 

 もしかして大ピンチ?


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