一話
基本的に週一投稿で稀に週ニ投稿します。
「よかった成功しましたわ。」
「ああよくやったぞユミル」
俺がここはどこかと思案していると、後ろから若い女と老人の二人の話し声がした。
そしてその存在に気づいた生徒達は口々にその二人に質問しだした。
「皆さん落ち着いてくださいいきなりこのような場所に来て驚いているのは分かりますが取り敢えず私たちの話を聞いてください!」
二人のうちの少女の方が生徒たちにそう言うが生徒たちの声は一向に止まらない、しかし
「ちょっと静かにしろ。」
学年のリーダー的篠上晃がそう言うと生徒達の質問ラッシュはある程度止まったが生徒達にはまだ不満が残っているようだ。
「大丈夫だ皆もちろん聞きたいことはあると思うが皆で言っても仕方ないだろだからまずはあの二人の話を聞こう。」
そう晃が言うとまだ騒いでいたいた生徒達も騒ぐのををやめた。
「取り敢えず貴方達が話そうとしてたことを話してもらえませんか?」
二人に晃はそう言うと。
「ああ勿論だ私たちのわかることを全て教えよう。」
そう言って老人は俺たちの状況について話し始めた。
「まず、私はこの国の王シリウス=オルトリンデだこっちは私の娘でこの国の第一王女のエリス=オルトリンデで、ここはサーンクタ大陸のオルトリンデ王国だ、ほらエリスお前も挨拶しなさい。」
「ルミア=オルトリンデです以後お見知り置きを。」
シリウスがそう返しルミアが挨拶すると生徒達は困惑した表情を浮かべた。
まあ当然だろうな全き聞いたことが無い場所になんだから。
生徒達の困惑した状態を見ながらシリウスは続けて話し始めた。
「では貴殿達がなぜここにいるのかと言うとそれは我々の国に代々伝わる秘術を使い貴殿達のいた世界から魔王を倒してもらうために呼んだからだ。」
そうシリウスが言ったところで生徒達はまた文句を言いだした、まあ勝手に呼ばれたんだ仕方ないだろう。
「お前ら文句を言いたいのはわかるが一旦落ち着け、取り敢えず聞かなきゃいけないことがあるからそれを聞く。」
そう言って生徒たちを静かにさせると晃は当然の質問をした。
「俺たちは変えることができるんですか?」
そう晃が聞くとシリウスはこう言った
「伝承では魔王を倒せば帰る方法がわかると言われている貴殿たちを勝手に呼んだのは本当に済まないと思っているしかし我々もこうするしかなかったのだ、勿論協力したくないならしなくても構わない、協力したいものだけしてくれればいい。」
「そうですか、協力するかどうかは少し待ってください。」
晃はそう言うとこちらに戻ってきた。
(なんともまあ胡散臭いことで。)
おれは二人の会話を聞いている間ずっとそう思っていた。
(だが飛び出してもまだ弱いから死んでしまうさてどうしようか。)
そんなふうに考えていると王様と話していた晃が帰ってきた。
「皆魔王討伐についてどう思う?」
そう晃が聞くとほとんどの人間は答えずどっちにするか迷っているようだ。
「俺は協力したいと思っている」
「どうしてだ。」
そういった晃にクラスの誰かがそう聞いた。
「第一に俺達が帰れる手がかりは今の所魔王を倒すことだけだ次に帰れなくても魔王討伐をすれば国に恩を売れるそして何より困ってる人を助けるのは同然じゃ無いか。」
「確かに」「その通りだな」
晃の声を皮切りにほとんどの生徒が魔王討伐に賛成しだした。