新人の苦情と書類仕事
いつもどうり朝イチで潜る。借りてきた武器なので無理をせずに塩漬け依頼でははなく普通の依頼を受けようとしたら職員に泣かれた。
曰く、やっと塩漬け依頼を解消できるのに。とのこと。事情を説明するとなら。と簡単?な塩漬け依頼を押し付けられた。
内容は青銅3000。青金50。青銀100。金200。銀200。と数が多い。かなりの数だが持ち出しが大変なんだが。
荷物入れの魔道具の中身を空にしたらなんとか入るくらいだろう。
荷物を預かって貰えるか聞いてみると、今回だけならとギルドの一室を借りることに。
案内された部屋には鑑定士が待機していた。紛失しないように、虚偽がでないように記録して置くと説明を受けた。納得しながら荷物を入れている魔道具を空にする。
衣服から小物までたくさんのものが出てきた。自分用に取っておいた採取品を見たときの職員の目が光ったような気がした。
売らないことを伝えると残念そうにしている。自分の武器や防具を修繕するために取っ手おいたものだ。結構レアなものもある。
あと、おやつも驚かれた。年に1回だけ上位の迷宮に潜る。そのとき用の保存食を今からためている。すでにできているのを荷物入れに入れていたのだ。なんのために?と言う顔をしているので緊急時用にと言っといたが、余り使用しないだろうと言う表情をされた。
ま、そうですよね。低級ばかり攻めている私がそんなもの要らないと思うだろうが、以外と必要なのよ。あと、その肉は食べるので売りません。という感じで荷物をお願いする。
品が品なので、今日は中級を攻める。ざっと迷宮の内容を聞いていい感じの場所を潜ることにした
3階まで罠と弱めの魔物しかでなかったが、10階くらいになると強い魔物しか出てこない。しかも、徒党を組んでいる魔物なので仕留めずらい。すでに傷薬を体に塗りたくりながらの戦闘が一段落ついて採取を始める。
1階ずっ出るのが違うみたいだかなんとか依頼の数になった。かなりの骨折り仕事を回してくれたな。かなり疲れたわ
と感じながら本当に疲れたので、唯一使える回復魔法を自前の魔力で発動する。これをすると髪の毛が延びてしまうのが難点だ。邪魔くさいと結い上げ主の部屋に行く
出てきたのは巨大な狼。最悪だなと思いつつ自前の魔力で風の精霊を召喚して鎌鼬で牽制してもらい持っているロープを見つからないように足にかけて貰う。ロープを引っ張って転倒させたあとは、土の精霊を召喚して動かないように拘束してもらい心臓を刺しロープを抜く。土の精霊を返して体の怠さを感じながらも主が落とした品をみると上位の魔石だった。属性なしなのが嬉しいが、本気で疲れたので、ゆっくり休みたいと思いながらも重い荷物を(中身の重さは感じない仕様となっている)持ちながらギルトヘ向かう。
カウンターに戻ったことどこに出せばいいか聞き指定した場所に依頼品を出していく。かなりの量があったから鑑定が大変だろうが疲れたので気にしない。預かって貰った荷物を取りに行き荷物を収納し飲食スペースで昼食を食べる。今日は、鶏肉のスープとサラダだけで良い。あとは風呂に入って寝たいなー
そう考えながら怠い腕をなんとか動かし食べていると鑑定が終わったということで、食後報酬を取りに行く。
カウンターでは、ギャンギャン騒ぐ人が居るが無視。金を貰う。
書類が終わったので、といわれたので土地売買のことだろう。私がサインするところや借用書の説明を受ける。即金でもなんとかなりそうだが、それはそれで今後何かあったら困るので借金をする事にした。
半額を支払い半額を後払いとする。ギルドの借金制度を利用した。ギルドが指定した仕事を優先的に行うことで借りられる制度だが、塩漬け依頼を積極的に請け負っている私は別に気にしなくて良いと言われた。
つきづきの支払いは報酬の方から差し引いて貰うことになっているので、楽と言えば楽。払い忘れを防ぐための措置ですので。と言う説明を受けて書類仕事が終了。
この時点で、あの土地は私のものとなった。ということで、明日は境界線を引いて浄化作業をしなくてはいけない。来年を目処に浄化の終了をしてから家を建設となる。頑張って働かなくては
受け付けに御礼を言って出口に向かうと途中で何で
「何でこいつが良くて、俺がダメなんだよ」と言われた。
振り向くてまだ若くて駆け出しみたいな感じの装備をしている人が私を指して職員に喰ってかかっている
一件落着私の装備も駆け出し風であるが、防具も武器も良いお値段なんだが。迷宮で採掘した最良の鉱物・革で作ったものである。しかも、武器、防具共に魔石を付属したらその属性を見にまとう優れものだ
知らない人らは知らない細工なねで、見破られてしまうと困るのが。それでも革の材質を見たらわかるはずなんだが?
駆け出しだからなのか?
「災難だな」声をかけてきたのは同じ宿に泊まっている商人の方
「お見苦しい所を。ところで私は何に巻き込まれたのでしょう?」突然の事で驚いてます。と言うと
「先程から見ていましたが、借金制度を断れた見たいです。新人用のだと間に合わないみたいで」
「なるほど。同じような装備をしている私が借りれてみたいな感じですね」なるほどと話していると
「なんでもだよ」と言われた
「実績の違いだ。一回の探索で採取できる質・量も君とは違っているんだよ」答えると商人・職員が頷いている
「何が違うんだよ。俺だって」言い募っているので面倒になってきた
「一回の探索で青銅3000。青金30。青銀30。金300。銀300。全て質は最高クラスを採取できるのか?」先程の領収書を見ながら新人に聞いてみた
それを聞いて嘘だとか言っていたが、最後には強制的に退出されていた
騒ぎが収まったあとに商人に挨拶して宿に戻り仮眠を取る事にした。夕方にもう一度潜れれば良いのだが、体が怠いのはどうにもならない。ベッドに倒れこむ用に眠りにつく