実地見聞と早朝仕事
朝日が昇る少し前に宿を出てギルドへ。今日は実地見聞をするために必要な薬草を採取ついでに塩漬け依頼を消化する予定。
解毒薬の材料に使用される薬草の1つが、簡易的に壌土汚染を調べたり浄化したりするのに利用できる。一般的な方法ではないので知っている人は少ない。と言うか、私の知人しかいない。
偶然にその方法を見つけてしまったので、その場に居合わせた人間しか知らない。利用する立場の人間たちじゃないので、実用しているのは私だけと言う現状だ。別に広めようとも思っていない。
と言うことで、低級層の迷宮で草原の階層がある場所にいく。そのため、今日の依頼品は薬草か草原にいる動物にした。
依頼板をみると解毒薬の材料を求めているのと惚れ薬の材料。それにウサギ肉を募集しているのがあったので、それを取って受付カウンターへ
3個とも近日締め切りだというが、今から行くので間に合う数なので心配いらない。迷宮は草原の階層が2つある所を教えて貰い、潜ることに
10層からなる迷宮で2層は草原あとは洞窟だった。洞窟では、襲ってくる魔物を返り討ちしながら足を進める。今回は、馬系の魔物が多く頭を狙い打ちして殺して皮を剥ぎ、肉も食べやすいように細切れにして袋に入れる。馬肉って確か食べれたよね?ま、食べれなくても召喚獣に食べてもらえば良いし的な感じだ。
やっと草原にいるついたら時にはすでに手持ちの袋は一杯になってしまった。恐ろしいな未踏破。
予備を魔道具に入れておいて良かった。と思いながら予備を出して先程から背負っていた袋を魔道具にしまう。備えあれば憂いなしだな〜。等と思いながら目的の草原の階層へ入る。
少し歩くと攻撃を仕掛けてくる角付きウサギ。すれ違い様に避けて首を落とす。馬と同様に処理を施し角を落とす。これが惚れ薬の原料の1つなのだが、ウサギが凶暴なのか面倒なのかなかなか消えない依頼だったりする。襲ってくるごとに仕留めて、解体。
怒濤のウサギラッシュが落ち着いてから解毒薬の材料を採取しておく。フルセットで1つとして考えると10セットはきつい。解毒薬の製作方法を知らないと採取出来ない。薬師としての知識がないと無理だろう。と突っ込んで見たら丁度、見習いが採取していたらしい。それを見越して依頼・受理したらその日に辞められた。と残念な感じの話を聞いてしまった。
残念な話を思い出しながら10セット揃えて袋に入れる。自分用を別袋に入れて今日の仕事はおしまい。
行きと同じペースで襲ってくる魔物を捌きつつ出口の前にある主部屋に。
何が出るのかな?とドキドキしながら入ると樹木系の魔物が出てきた。捕まると吸血されるので要注意。めんどくさい人は焼き払えばいい。と辞典に書いてあったのを思い出して日の精霊さんを召喚し焼き払って貰った。
報酬として小指大の魔石を渡して帰って貰う。こんなとき召喚に適正あって良かった!と思うが、如何せん魔力が成人の平均位しか無いので、そうそう呼び出せない。呼び出すごとに魔石1つとか出費が痛いので、本当に危機迫ったときにしか遣わない。そのせいで、呼び出せるのが少ないが、低級層や中級層を潜るのは困らないから良いとする。
主が落としたのは中級の地魔石のみ。残念だが、いい感じの薬草がたくさん有ったから良い迷宮なのだろう地の魔石も使うし。
依頼品をカウンターに載せると鑑定士達が袋を持って行った。自分用以外は全て出したので結構な数が合ったが大丈夫だろうか?
馬肉は食べられると引き取られていった。依頼板には無かったが、食堂に卸して売り捌くのだろう。
昨日とは違い朝食は食べれなかったが包んでもらっているため、飲食スペースの奥に陣取り食べ始める。
パンに野菜と肉が挟まっているサンドイッチだ。サラダも用意してあってなかなか豪勢な感じだな、やはり商人が利用するだけあって違うな♪とホクホクしながら食べ始める。食べはじめてから少したってから一般客向けのスペースが混み始めた。時間的には昼御飯には早く遅い朝ごはん的な時間なんだが、なぜ混み始めるのか
まぁ、商売繁盛でいいと思うが不思議なことも有るもんだ。
周りを見ながらまったり食事を食べ終わるとギルドへ。
丁度、鑑定が終わった様で、内訳を見せて貰ったがやはり数が多い馬肉と馬皮がいい値段だ。依頼品も多少色を着けてくれたらしくいい感じのお値段だった。
ギルドを後にして終の住みかの候補地へ。壌土汚染は本当らしく、枯れ木や枯れ草が一帯にある水源地も渇れては居ないかゴミが投げられてありひどい状態だが、浄化の手だてはある。水場の池は意外と持ちこたえているため簡単に出来る。今の状況で買って少しずつ浄化をしておけば良いだろうし、厄介な場所は小さい範囲でしかないので他の土地はまだまだ元気。小屋用の木材を加工したり土地を均したりしている間に浄化が出来るだろう。そう考えたら買いだな♪
ギルドに戻ると購入の旨を報告。場所を間違ってないか担当と再度実地して正式に購入することになった。町までな道は私有地になるらしくその分も含まれる。とギルド用の馬車に乗り説明を受ける。場所の確認として汚染壌土や池境界線等とくまなく歩いて確認して購入することになった。
書類を用意するのに数日掛かるとのことなので、結界用の木材を用意しながら待つことにした
結界用の杭は、木工店に行って適当な長さと太さの材木を買ってくれば良い。数は1間感覚に1本位で良いから約240本と私道分をプラスして200本くらいあれば良いだろう。
それにロープも同じくらいの長さが必要だ。
結界用のロープは、聖水に浸けておけば良いし、杭も聖なるお言葉を表すマークを掘れば良い。
数が多いから面倒かもしれないが、書類を待ってる間にやってしまえば良いだろう。
今日は夕方にも潜るからそれまでの間にロープと杭を用意すれば良いだろうと考えて町の木工店に足を向ける
杭が欲しいが丁度いい感じの木材はないか?と訪ねると、半端な木材があるから見てみろ。と廃材置き場を指差された。丁度いい感じの木材が沢山合ったので、そこから数・長さを揃えて管理していた木工店に声をかける。
意外と安価で買えて尚且、切り揃えるのに場所を貸してもらえた。
木工店の端のスペースで鋸と鉈を振るう中年女性。何か見た目的に良くないが、まあ、良いか。
黙々と切り揃えた400個の木片に黙々と斜めに鉈を入れて400個の杭を作っていたらおやつの時間までかかってしまった。
店の人に声を掛けて作った杭を袋詰めして魔道具に収納。あとはロープだが、何でも屋に売ってあるだろうから20個ほどあれば良いだろう。
なん店舗か回ればてに入るだろうし。と考えてると木工店の人に何に使うんだ?と聞かれたので、畑を作るのに境界線を張るのに使うと説明すると納得している。
意外と問題になったりするから、土地を買う人には常識的な行動だ
聖水は、教会で買えば高いから自作。みずを3日3晩太陽と月にさらして聖書を読めば出来る。以前大量に作って放置したのがあるからそれを利用するだけ。
確か収納魔道具の中にいれてたはず。
一端、宿に帰って桶なかにロープを入れて聖水に浸して空になった収納魔道具にしまう。杭の細工は明日からだ