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誕生日

貴族が迷宮に潜るのは珍しいな。と考えながら草刈りをしていて思い出す。確か王の誕生日がもうすぐだと言うことに、機嫌伺いとか印象付けに珍しい宝石を狙っているのだろう。

大きい貴族や国境沿いの貴族たちはそうではないものの力が弱い貴族や野心が有るものはこぞってプレゼント攻撃をすると兄に聞いたことがある。確かプレゼントは大体金に変えられて政策に使われるとかなんとか。珍しい宝石は外交にも使えるし良いもんだ。

そう笑っていた筈だ。

無駄な努力をしている貴族は無視して行けば良いか。あいつは今頃どこにいるのやら、こう言うときにしか呼び出さないのだならてきぱき動いて欲しいものだ。と神殿に薬草を供えた帰り道に思う。

ギルドまでの道を歩いていると少し後ろに付いてくる者がいる。ちらりと店をひやかすように後ろを見ると草臥れた旅衣装に身を包んでいる男。その後ろにその者を守るように配置されている人間がいる。

どこに入る。そう呟き聞くと朝がイマイチ旨くなかったから旨いところが良いな。との返答が

旨いところか。イチオシはギルド経営の飯処だな。昼間から居酒屋とかやってても酒は出さないだろうし。

ギルド経営の飯処に入り席に着くと後ろの席に座る男。実は知り合いの商人なのだが、人見知りの気が強く固定客としか売買していない

しかしながら、固定客は大きな売買をしている商人や私みたいな珍しい物を売るものが居るため商売は順調のようだ。呼び出しをされると直ぐに来てくれるのは嬉しいが護衛はなんとかして欲しいものだ。年中移動しているのだからある程度の事は対応策出来るだろうに。

人が見ていないのを確認してから

「何をお売りに?」と聞かれる私が終の住みかを購入したのは情報として得ているのだろう

「これの中の数個売りたい」と宝石が入った袋を渡す。小さい袋だがぎっしり入っている宝石達。全て売り飛ばすのは無理だろうが数点なら問題ないだろう。袋の中を確認したのだろう驚いた様に行きが止まる音がしたが気にせず軽食を注文する。

後ろでも軽食を頼んでいる「凄いですね。この袋だけでどれだけの人間が群がるか解ったもんじゃないですね。今回は、紅水晶のバラ・血色ルビー・青いダイヤを買い取らせて頂きます。今時期、珍しい宝石を欲しがる貴族が沢山居ますからね。そちらの方を当たらせていただきますよ。売買成功後ギルド経由で入金しておきます」と袋が帰ってくる。

軽食を美味しく頂いてから迷宮に潜るためにギルドに入る。

目的は鶏肉の最高品だと言われるとある鳥を仕留めに行くためだ。もうすぐ自分の誕生日なので、毎年の事だが最高品だと言われる物を自分で仕留めて食べたり武器を強化するために鉱物を採掘のしたりしている。

誕生日一週間前から取りかかったりする自分の中の楽しみだ。中堅になってからやり出したのだ。一年に一週間位は自分優先で良いだろうと思うようになった、短い人生なのだから。

目的の鳥は草原にいるらしいので、草原を有する迷宮を探ることから始める。数個の迷宮を渡り歩き、ウサギ肉や薬草を採取しながら鳥を探す。

なかなか見つからない。流石、幻と言われているだけあるな〜と向かってきた犬魔物を叩き切る。集団で来るなよ面倒だなと20匹ほど切る。

周りは血の海になっているこれで血に飢えた魔物がやって来るだろうが、本当に。と思っていると上空から襲ってくる偽物の竜を刀に仕込んでいた風の魔石で鎌鼬を作って落とす。羽に直撃したのだろうクルクル回りながら堕ちてきた。落ちる前に一矢報いたい見たいにブレスを吐くが当たらない物は意味がない。結界を張り防ぐ。無属性の魔石が砕けてしまったので、かなりの威力だったのだろう。防がれたのを見て驚いたような顔をしたが無視して頚を落とす。

偽物ドラゴンズって何に使えたかしら?と一応肉と爪・牙・ヒゲを回収する

更に進んでいくとやっと見つけました。

丸々に太った鋭い嘴の鳥を。

注意深く見ていると回りにもちらほら居た。

見つけたが良いが荷物が多くて入りそうもない。明日また来ることにして一時戻ることにした。

ギルドで売買した物の代金で料理に必要なモノを購入する。野菜に香草そして、料理下手なので宿の女将にお願いして料理をしてもらう話をつけた。

あんたも女なんだからと呆れられたが、取ってきた鶏肉を一緒に下準備をすることと多目に取ってきて宿にあげることを交換条件とした。

目的の鳥を獲るために久し振りに弓を引く。

久し振り過ぎて的を外してしまうこと数回。昔は良く食べるために狩りをしていたから勘が戻ったのか的を外さなくなった。それから歩いてとか走ってとかのバリエーションを練習してから潜る。練習場では、なにやら最後はざわついていたが騒ぐ程では無い気がするんだが?

お目当ての迷宮に潜り目的の階に行くまで薬草を積んでおく。小遣い稼ぎだが良い値段がする。

やはり、迷宮に潜たりすると多少の傷は絶えないしどうしても無茶をしなくてはいけない時もあるから多少の傷薬は持ち歩いている。そんな必要品を獲るために薬草を詰んでおくのは大切な事である。とかなんとかいってたやつがいた

見つからない様に風上に潜んで機会を待つ

用心深いのかなかなか集団よりはぐれが出ないが粘りに粘ったお陰で1羽だけ少し外れた。その瞬間を無駄にせず射る。丁度胸の辺り間に矢が刺さり他の鳥達が逃げてしまったが何とか1羽取ることが出来た。違う階に行って同じ事をして女将に渡す用が得られた。

迷宮から出たら夜になっていた。引退間際になってからここまで遅く潜った事はなかった。

自分の為だが疲れたので、ギルドに寄らずに宿に戻り軽食を食べてから寝た。

翌朝、約束の鳥を渡したら料理人・女将共々ビックリされた。

こんな高価なと言われたが、私の誕生日の祝いだからと言ったら何を作りたいのか聞かれた。適当に旨いものと言ったら呆れられて作ってくれることになった。なんか、食材に対する冒涜だとか呟かれたが旨いものにありつけるならそれで良い

ギルドに昨日取った薬草を卸して適当な迷宮に潜って鉱物を採掘しておく。常に必要な銅とか銀とか鋼とかを

誕生日当日は、女将から貰った旨そうな匂いのする篭を貰って途中で気に入った酒を買い土地にいく

お気に入りの椅子とテーブルを魔道具からだしてのんびり過ごす誕生日は最高だ

飯も酒も旨い。天気も良いから気持ちい贅沢だな♪と悦に入っ居たら邪魔が入った。

先日来た若い二人が来たようだが、立ち入り禁止の看板を立てていたから問題ないだろう。

存在を無視してのんびりを満喫しているのに煩い外野がいる。何が悪かったのか、召喚してないのに好き勝手に居座る精霊は別に気にしない(長年共にいるため)が侵入者が気に入らないのかキャンキャン騒いでいる

誕生日位はゆっくりさせろよと思いながら境界線まで行くと血を血で洗う?戦いが繰り広げられている。

もう面倒だ

「いい加減にしてくださいよ。好きにして良いと言いましたが、問題を起こして良いとは言ってないし」と精霊に言うとシュンとされた

「それに勝手に入るなと書いてあるだろ?字も読めないのか?立ち去れ」と言うと顔を怒りで赤く染めて食ってかかってくる

「非があるのはそちらだ」と意に介さない様にいい椅子に戻る。精霊は怒られたので鳴りを潜めているが側に居るのはわかる。美味しい酒を空いたコップに注いでから

「反省したら飲め。うまいぞ」と言うと高位の者から飲み始めた。他人より仲間だしなと思いつつゆっくり過ごすと精霊達も機嫌が治ったらしく遊び始めた


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