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Scene 7

 ――そもそも、気になってはいたんだ。どうして、古代ローマに電子機器が?――

 配膳係は、俺が食事を摂る間、傍を離れないという規則らしく、気の毒にも律儀に食事の世話を焼いてくれる。が、携帯電話片手に……だ。

 ――まぁ、構わないけど。暇なのも解るし

 でも何で携帯電話? 古代ローマに電波って概念が?――

 考えても、結論は導けそうにない。

「ちょっと良いですか?」

「はい?」

 いきなり話し掛けた事に戸惑ったのか、彼女の眉間が潜められた。

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