詩 砂漠迷宮
掲載日:2026/08/28
ーー本当に哀れな者達
ーーあまりにも哀れで可哀想だから
ーー砂と風で遊んであげましょうか
「どこへ行っても、どれだけ歩いても、景色が変わらない」
「見覚えのあるものばかりだ」
「一体いつになったらここから出られるのだろう」
熱い砂漠 蒸発した水
どこかにいった 生き物たち
熱気に満ちた世界
寿命は減り続ける
岩と植物
鎖のように
手と手を結んで
行く手を阻む
生き物なんて通さない
固い意思を感じるほどに
空から見下ろす太陽は
いつも邪悪に笑ってる
ぐるぐる回り続けたら
あっという間に干からびる
入って 出られず 逃がさない
誰も彼も こぼさない
みずみずしいから 他にやらない
命の力 搾り取る
熱の力で 奪い取る
「熱い砂が舞うたびに、うっとおしくていやになる」
「視界は砂色に阻まれるたびに、心が挫けそうになる」
「水筒の水はあと少し、もう残りわずかだ」
「ストーリー」
砂漠の向こうにある幻の土地。
何でも願いが叶う、天国のような場所。
そんなおとぎ話があるけれど、それって本当にあるのか?
ただ死にかけた旅人の、あの世を見てきた妄言なんかじゃないのかい?




