勝走
戦いが始まってからどれだけたっただろうか。
翼を飛ばせば、相手に消されての無限ループ。
だが、戦ってきてわかったことがある。
それは、相手の能力の発動範囲が自身の視界内のみだということ。
「命中、命中、命中!!」
「流石に、身体に堪えるな」
「デーモン!!助けてあげようよ!!」
「・・・」
「デーモン!!」
視界内しか能力が使えないのならば視界外から攻撃すればいいだけのこと、そうすれば鋼の翼で攻撃ができるはずだ。
だが
「命中、命中、命中、命中」
それができる余裕はない。
「もう、ダメかもな」
「負けを認めるか?」
「認めない」
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎が胸ぐらを掴まれ殴られそうになったその時!
「真似してみよう。」
「は?」
「命中」
「グハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、痛い痛い、助け」
もう、ダメかもなという言葉をデコイに翼の用意をしたのだ。
あれ?俺は、何して、そうだ、アイツと戦って、それから、戦って!?
「ハァッ、ハァハァハァ、ここは」
「おっ、目が覚めたか、」
咄嗟に身構える。
「大丈夫、俺らは味方だ、敵じゃない。」
「その言葉、どう信じればいい?」
「そうだな〜お前を生かしてるってことで証明にならない?」
「確かにな、よし、俺はお前を信用する。」
「ならよかった、あっそうそう指の管とか全部外しといたぞ。」
この男は生かしてくれただけでなく、あの呪縛からも解放してくれたのか
「まぁ、そんなことはどうでもいい、シチュー食えシチュー」
「シチューってなんだ」
「こう、マンドラゴラとかライドル肉とか煮詰めたスープだ。まぁ食ってみろ。」
「食べてみるか」
「ウマイな、これ」
「だろ?、アイの作るシチューは絶品なんだ」
「ウマイ、ウマイ、ウマイ、こんなウマイ食べ物食べたことない。」
「あっというまに食べちゃって、おかわりもあるからね。」
「そういう、アイも食べろよ」
「食べるよ」
「アイさん、おかわりください。」
「はい、お皿ちょうだい」
30分後…
「すごいね、この子寸胴鍋ほぼ全部一人で食べ尽くすって」
「てか、寝たぞ。」
「えっ、いつのまに」
「まぁ、シチューを知らなかった辺り本当に過酷な人生だったんだろうな。」
「そうね、まぁそういうのは本人から話してくれるのを待ちましょう。」
「そうだな、さて、今日はもう寝よう。」
「寝袋あってよかったね。」
毎度読んでいただきありがとうございます。
アイと⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎は二人とも15歳になっていて、誕生日は⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎が8月11日、アイが7月7日です。
これからもよろしくお願いします。




