初陣
二人で旅に出た翌日、あの村では混乱が発生していた。
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎とアイがいない!!」
村長家は大騒ぎ、
村長は千里眼が使えるが、それでも見えないところにいるということで、より一層混乱していた。
これまで迷子になった時も千里眼で見つけていたから、見つからないという恐怖もあるのだろう。
警備局や守衛の人たちにも相談したらしい。
だが、目撃情報はなく、村長さんは家で置き手紙を見つけた。
『村長さんへ
突然いなくなって、まずはごめんなさい。
これには理由があるんです。
まず、僕は懸賞金をかけられていたらしいです。
さらに生死問わずだったので村長さんや友達も危険に晒されるかもしれなかったから、この選択をしました。
このことをアイちゃんにも話したんですが、ついていきたいと言ってくれて、一緒に冒険することになりました。危険だと思うかもだけど、デーモンだってついてるから大丈夫。いつか帰ってきます。その時はまたご飯でもてなしてください。
あなたの息子⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎より』
「最後まで名前で呼んでくれなかったね。」
村の騒動が治ってきた頃俺とアイは翼で飛ぶ練習をしていた。
「お前らは、まず翼を動かす感覚を覚えた方がいいな。本当は翼がない種族だし。
で、お前ら、いつまで木に絡まってるんだ?」
「翼の感覚知らないんだから当然でしょうが」
「そうよ、そもそも翼の感覚に慣れてない時に飛ばせたのはあなたでしょ」
「そうだな、すまん」
「で、翼はどうやって動かすんだ。」
「う〜ん、どういうべきか、人間でいう肩甲骨に力を入れる感じ?」
「肩甲骨力はいらねぇよ」
「背筋に力を入れる感じ?」
「多分そう」
と練習をしていたが、これが、なかなか飛べない。
そこから丸々3時間くらい立った頃、翼を動かすことにようやく慣れてきた。
そこからさらに練習をしていると
「おぉ、やったぞデーモン!!飛べたぞ!!」
「私も!!」
「良かったじゃないか。じゃあ感覚を忘れないうちにもっかいやるぞ」
「休憩とかは」
「ない」
とデーモンのスパルタ教育が始まった。
一昔前なら炎上してそうだ。
そこから完全に飛べるようになったのはさらに3時間後だった。
それで、ようやく冒険が始まった。
界隈では俺に懸賞金がかかってることを知ってる奴が多く襲いかかってくる奴もいたが、デーモンが生やした鋼の翼で攻撃と防御を繰り返し難なく突破していった。
その時強敵が現れた。名を廻という。この世界では珍しい、漢字の名前なので、多分俺と同じ世界から来た奴だと思う。そいつの見た目は見るだけで悪寒が走るような、とてつもなく醜い姿だった。
口を開かないようにさせられ、手の先から常に血液が出続け、管に連結させられている。バックパックに溜まった血がどこかにワープしているようで、体も汚れそれはそれは大変なことになっていた。
「おまえら、敵か」
「違う、俺らはお前の味方だ」
「嘘つき、俺はそう言ってきた奴に従った、従ってこうなったんだ!」
「そいつがそうだったとしても俺らはちg」
「ウルサイうるさい五月蝿いウルサイうるさい」
「やめろ!俺らは味方だ!」
「もうだめよ、戦うしかないわ」
全力で踏み込みこちらに突っ込んできて、翼で飛び立とうとした時、デーモンが持ち上げた。
「あいつはヤバい、逃げるぞ」
「やめろ!!デーモン!!あいつは苦しんでいるんだ!!」
「だからって、助ける理由はないだろう。」
「そうだけど、あんな姿見てられない!!俺は全部救いたい!!」
「そうか、そこまでいうならおろす。だが俺が手を出すことはない。」
「わかった」
「私もいk」ムグッ
「何よ、デーモン(小声)」
「これは、あいつの初陣だ、邪魔するわけには行かんだろう。」
デーモンとセルヴェスしたことでデーモンの能力を俺も使えるようになっている。
相手はほとんど突っ込んでくるしか攻撃の手段がない。だから翼で攻撃すればいい。
鋼の翼で攻撃と防御で行こう。
「フンッ」
概念逆転
「なんだ、何かされた、衝撃に備えるぞ」
動きが遅い、これくらいの速度なら余裕で避けれる。
所逆転
「命中」
直撃した!?なぜだ!避けれていたはずなのに。
それにあの言葉聞き覚えがある。
そうだ、ギリシャ語で所逆転、位置が入れ替わったんだ。
待てよ、感性がそのままなら、また、相手に向かって直撃するんじゃ
「命中」
翼で守ってても攻撃が通る、あの、エンヌィアなんとかって奴、多分概念逆転だ、だから多分、銑鉄の翼にされたのだろう、それで衝撃に弱くなったのか。
だがそうなれば翼を飛ばして遠隔攻撃するまで。
「羽が飛んできた」
事実逆転
「翼を消した!?」
これはもう攻防戦だ、お互いの魔力が尽きるまでのな。
毎度読んでいただきありがとうございます。
村長さんの名前はアイ・テンガンです。
これからもよろしくお願いします




