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第七十四話

 四月。


 再び桜が舞う季節がやって来た。



 紆余曲折あって付き合い始めて約一か月。

 今日は初デートをすることになっていた。


 本当は二人とももっと早く行きたいと思っていた。

 が、予定が合わなかったのだ。音楽部のライブがあったり色々。


 そして、やっと今日行けるわけである。





 待ち合わせに現れた星華さんはやはりと言うべきか、美しかった。


 白いワンピースに麦わら帽子というシンプルなコーデでありながら、いや、それだから一層彼女自身の魅力を煌めかせていた。


 かといって、今日の俺はしっかりとおしゃれをしてきた。

 父さんと沙羅の協力のもと、星華さんの隣に似合うくらい素敵な服装をそろえた。

 ファッションには厳しい萌も写真を撮って送ったら文句なしの満点をくれた。



「星華さん。こっちだよ。」


「陽大君!」



 集合場所である駅に着いて、俺の姿を探していた星華さんに声をかける。



「それじゃあ、早速行こうか。」


「うん!」



 今日は駅から近くに最近できたばかりのショッピングモールに行き、買い物をする予定だ。


 それはさておき、あの日以降、星華さんはかなり丸くなったというべきか、素直になったというべきか、感情が豊かになった。

 俺としては星華さんの魅力が増えて嬉しいが、皆の前で、特に他の男子の前でその一面を見せると不安になってしまうのが困りものではある。



 隣で歩く星華さんの歩調に合わせながら会話をする。



「今日は私たちの初デートだね。なんか緊張しちゃう...」


「そうだな。すごく、すごく楽しみにしてた。」


「そういうことをまたストレートに...すごいメンタル。見習いたい...」


「ん、なんて?よく聞こえなかったからもっかい。」


「なんでもない。気にしなくていいよ。」


「そういわれると余計に気になるんだが。」



 こうして他愛のない会話ができる幸せを噛みしめながら歩いていると、あっという間にショッピングモールに到着した。




陽大たちが終わらせてくれなかった...

ラスト一話って言ったのに嘘ついてすみません。

まあ、この話が終わったら終わる予定です...

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