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第六十六話

「つまり、話を整理しましょう。

 まず、陽大君が星華に振られた。」


「ぐふっ...」


 心の傷をえぐられた陽大のHPが一億減った。



「それで、星華は陽大君じゃなくて彼女自身に原因があると言った。」


「そうだな。」


「来夏の話からその原因は家族に関する何かであると推測される。

 特にご両親の話ね。」


「ああ。」



 ここで萌はいったん言葉を区切った。



「どうしたんだ?」


「いや...結局あんまなんも分かってないんじゃないかって。」


「...確かに...」





 結局、その場は解散して陽大は家に帰ってきた。



「お兄、どうしたの?なんか顔色が悪そうだけれど...」


「ほんとだ。大丈夫か、陽大?」



 よっぽど普通でなかったのだろう、顔を合わせて即心配される。



「いや、大丈夫...大したことではないから。」



 まさか告白して振られたとは言えないため、ごまかそうとする。


 しかし、父親にはすぐにばれてしまったようだ。



「星華ちゃん関係だろ?」


「ッ!!」



 図星をつかれて顔に動揺が浮かんでしまう。



「おおかた告白して振られたってとこだろう。」


「...なんでわかるんだよ。」



 決して(けん)○ではない。



「それで、あきらめるのか?」


「いや、あきらめはしないけどさ。どうしたらいいのかなって。」



 原因が分かればまだ...なんとかできるかもしれないが、わからない今は動けそうにない。

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