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第六十五話

「っていうのが私が言えることかな。まあ、高校に入って、歌えるようになってからは、以前の雰囲気を取り戻しつつあるようにも思うけど...」



 来夏の話を聞いて陽大は考える。



「星華が歌から離れたのはいつかわかるか?」



 そう聞かれて来夏は大事なことを思い出したように答える。



「そういえば、その、星華が変わった日まではよくカラオケとかも言ってたけど、その日以降は一回も行ってない。それどころか鼻歌すらも歌わなくなった。」



 陽大はさらに考え込む。



「...じゃあやっぱりその時には喉は治っていたわけだ...それじゃあ一体何が星華さんを変えたんだ...」


「ぶつぶつ何を言ってるのよ。」


「いや...あっ。」



 そこで陽大は一つの疑問を思い出す。



「そういえば、星華さんは家族の話題になると気のせいか雰囲気が固くなっていたような気がする。」



 両親の話をすると、それ以上聞かれることを拒むような、そんな雰囲気をまとっていた。



「来夏、星華の家族について知ってることはないか?」


「星華の家族...そういえば、一回だけ星華の家に行ったことがあるけど、その時はおばあさんしかいなかったな。

 それから、多分だけどあの日に”もう一緒に住めない”って言ってたような気がする。誰とかは知らないけど。」


「なるほど...これが原因の可能性は高いんじゃない?」


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