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第六十二話

 翌日


 陽大は廊下で偶然会った萌と話をしていた。



「それでさ、昨日、星華さんに振られたんだよね。」


「なるほど...というか他の女に告白したって話をさらっとしないでくれない?」



 少し不服そうな顔をしながら相槌を打つ萌。



「まあ、ほかならぬ星華だからいいけどさ。」


「ごめんごめん。でも萌は俺じゃなくて嶺亜が好きなんだろ?」


「まあそうだけど...ってなんで陽大君が知ってるのよ。」


「まあ見ればわかるし。」


「それ、本人には言わないでちょうだいよ。それで、何か私に聞きたいことがあるんじゃないのかしら?」



 顔を真っ赤にしながら話を促す。



「いや、まあ、その...星華さんが俺と付き合えない理由っていうのが気になっててな。

 もしかしたら直接俺に興味がないって言いづらいからああいう風に言われた可能性もあるわけだし...」



 陽大の表情に陰りが見える。


 星華との距離を縮めたく、クリスマスデートに誘ったり、家に呼んだりしたが、もし陽大に好意を持っていなかったらと、後悔をしているようである。



「安心しなさい。多分誰に聞いても間違いなく星華はあなたのことを嫌っていないって答える。

 それどころかあなたのことが好きで、両想いになるための努力もしていたわ。」



 だから、本心は付き合いたいって思ってるんじゃないかしら―と迷いなく言う様子を見て、陽大はほっと息をついた。


 であれば、だ。陽大の頭の中が?でいっぱいになる。



「じゃあどうして俺は振られたんだ?なおさら訳が分からないが...」

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