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第六十一話

 季節は三月上旬となり、暖かい太陽の光を感じられる頃となった。


 

「それでさ、...」



 そんな中、陽大は悶えていた。



「最近星華さんが何をしても美しく見えてしまうんだ。この感情が何なのか...」



 お昼を食べながらライに思い切って相談をすると



「恋だな。」



 即答された。



「もういっそ告って来いよ。」


「それが出来たらこんな感情になってないだろ。」



 ライはため息をつく。相手の気持ちがわからないからと戸惑っているうちはまだまだ子供だな、と。


 

「あのな、こういうのはもう当たって砕けるしかないんだよ。」


「砕ける...」


「別に失敗する前提で言っているわけじゃないぞ。」


「それはわかってるんだけど......分かった。ちょっと今日の放課後、告ってくる。」


「なんでそんな軽いノリなんだよ...」





「ごめんなさい。私は陽大君と付き合えない。ごめんね。」



 放課後、綺麗に振られる陽大の姿があった。



「り、理由だけでも聞かせてくれないか?」



 そう尋ねると、星華は非常に言いずらそうに



「...陽大君が悪いわけじゃないの。これは間違いなく言える。陽大君は素敵な人だって。

 悪いのは私。逃げてばかりの...だからごめん。

 今まで通り、友達でいてもいいかな?」



 そんな星華の様子に何も言えず、ただ”分かった”と言ってその場は終わったのであった。

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