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第五十六話

「どうも。夢里家でシェフをさせていただいております、折戸と言います。」



 折戸さんは四、五十代と思われる、物腰が柔らかそうな男性だった。 


 

「本日はバレンタイン向けのチョコレートスイーツ作りと言うことでよろしかったですね?」


「「「はい、よろしくお願いします。」」」


「それでは、早速作り始めましょうか。」




 数十分後。



「混ぜ方は、もっと優しく。空気をつぶさないようさっくりと。」


「チョコレートはテンパリングをします。」


「粉はダマができてしまうのでふるってからです。」



 折戸さんの細かい指導の下、各々お菓子作りを進めていく。

 彼の指導は簡潔だが、明確で、非常にためになる。


 おいしいスイーツのため、頑張ろうと思う。





 そしてさらに一時間後。



「出来た!!」



 私が作っていたボンボンショコラが完成。

 自分で言うのもおこがましいが、綺麗にできた。



 少し離れたところでは、このみと来夏が作り終えたようだ。


 二人はガトーショコラを作っており、味見をしてうなずいている。

 きっとよかったのだろう。



 そして萌は...顔を青くして立っていた。



「スポンジケーキなのに...パンケーキみたいになっちゃった...」



 彼女の前には、うまく膨らまなかったのだろう、ぺしゃんこの円盤状のケーキがあった。



「ま、まあ、これはこれで...」


「作り直しですね、お嬢様。」


「ヒエェェェェ...」


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