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第四十六話

 それからの私は文字通り萌の着せ替え人形だった。


 午前中があっという間に過ぎ、お昼をいただくために食堂へ移動する。



「星華はスタイルがいいし、顔も肌もきれいだからいろいろ着せてて楽しいわ。」


「何着ぐらい着たんだろう...ちなみにあとどれくらい?」



 着せ替えになるのは悪い気分ではなかった。


 いろいろ着るたびに萌がほめてくれたし。


 時々際どそうなのが出てくること以外は文句はなかった。

 とはいえ、考えてみてほしい。私が出かけるのは真冬である。真冬に肩だしとか腹だしを着ていくわけがないだろう。

 すごく楽しそうだったからいいけどさ。



「えーっと、服の方はもうすぐ終わるけど、まだ靴とかアクセサリーとかがあるかなぁ。」


「...ガンバリマス。」





 おいしいおいしいお昼ご飯を頂き、午後の回が始まった。


 萌の言っていた通り服の方はすぐに終わったが、靴やアクセサリー選びも時間がかかった。


 こちらも種類がたくさんあり、棚を開ければ大量の靴があり、引き出しを引けばいっぱいのアクセサリー。


 結局終わったのは日が沈んだ夕方だった。



「いや、楽しかったな。星華はきれいだからほんとに。」



 そういって渡されたのは服が上下三セット、靴一つ、イヤリング二種類が入った袋だった。


 そんなにもらえないし、そもそも借りるだけのつもりだった私は断ろうとしたが、結局使わないからと押し切られ、持ち帰ることになった。



「ありがと、萌。こういうの初めてだから。私も楽しかったよ。」



 そういうと、パァーと顔を明るくさせて、かわいいと思ったのは秘密だ。

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