表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/80

第三十九話

 ふと、と言う顔で陽大君が尋ねてくる。



「そういえば、その、手術を受けた少女は今、どうしているんだ?」


「その少女なら手術が無事に成功してここにいるよ。」



 そう返すときょとんとした顔をして、



「ここ?...もしかして星華が...」


「さあ?それより」



 彼の質問をはぐらかし、言う。



「もう一人で悩まないでね?陽大君を支えたいと思う人は私以外にもたくさんいるんだから。」




 それからしばらくして、陽大君のお父さんは手術を受け、無事に成功したそうだ。


 退院は二月で、陽大君が見るからにうれしそうな様子で何よりである。





 陽大はふと思った。


 そういえば、少女は、なぜ高校に入った時、歌えていなかったのだろうか、と。


 手術は成功してその時には明るい未来しか見えていなかったはずなのに。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ